青山OLが独学で受ける第二種電気工事士技能試験(作業練習編)

特集

技能試験の練習開始

みなさんこんにちは!

電工魂ライターのSです。

第二種電気工事士受験シリーズのシーズン2として、技能試験の様子をお届けしています。

前回の記事では技能試験に向けて購入したテキストや材料・工具についてご紹介しました。

今回は、技能試験練習の様子をお届けします!

ぜひご覧ください!

◆ シーズン1の筆記試験シリーズ はこちら!

第1弾第2弾第3弾第4弾筆記持ち物準備編筆記勉強方法まとめ

材料がそろったら練習!

材料がそろったら、どんどん練習していきます。

私は完全独学のため、テキストと、テキスト内のQRコードを読み込むと視聴できる動画を見るのをメインに、見よう見まねで進めていきました。

使用したテキストは、オーム社の、ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士筆記試験すいーっと合格(2020年版)です。

工具、材料については 前回の記事をご参照下さい!

特に苦労したこと

技能試験の練習は慣れないことの連続です。

難しいことは挙げきれないほどあるのですが、私が独学で勉強していて特に難しいと感じた点を挙げていきたいと思います。

慣れない工具の扱い・力が足りないこと

まず、工具を触ったこともなかった私は工具に慣れることに苦労しました。

更に、作業中は力が必要です。

私はケーブルの切断ひとつとっても苦労しています。

強い力が必要で、両手で力を込めてやっと切れる…という感じです。

この辺りは、握力や筋肉量の有無で感じ方が変わると思います。

私は普段デスクワークしかしていないOLなので、1時間以上練習すると指が痛くなります。

余談ですが、筆者は左利きのため、解説動画の動きと少し勝手が違います。

そこまでネックには感じていませんが、右利きの方よりは多少、工具の扱いに慣れるまでに不便はあるように思います。

輪づくり・結線

最初の関門であり、最後まで関門であり続けているのが輪づくりです。

輪づくりは、ランプレセプタクルの結線やコンセントの結線の際に行うのですが、何十回と練習しても思うように輪が作れませんでした。

被膜を向いたケーブルをペンチで丸めて輪にするのですが、この輪の形がきれいでないとねじにはまりません

これを

丸める。立ち上がりがうまくいかない…。

丸めたものをねじに通して結線する(外装剥きすぎちゃってるのは見逃してください…)。

テキストには、この輪づくりを90秒が目標と書いてあるのですが、とても90秒ではうまくいきません。

しかもこの部分は不備があると欠陥とみなされ他がどんなに出来が良くても1発不合格になってしまうので、とにかく正確さが必要です

最後まで目標タイムには到達できなそうですが、1発アウトになる可能性を考えると時間をかけてでもきれいに作った方がいいです。

器用な方はともかく、慣れない方は毎日練習した方がいい作業だと思います。

練習していると失敗作が積みあがっていきます。

リングスリーブの圧着

これは、特に力のない人にはかなりの関門となる項目です。

中型リングスリーブを圧着する際に、力のない人は机に押し当てて体重をかける手法で圧着するといいと聞き、試しているのですが、全体重をかけてもなかなか圧着が成功しません。

※ 作業中手がふさがって写真が撮れないのでイメージです。床でやると傷つくので賃貸の方は絶対に止めましょう…!

以前に書いた記事にコメントをくださった女性の方も同じ悩みを抱えていたので、特に力のない方は苦労する項目であると思います。

この作業が必要になる問題は限られているので、出ないことを祈るばかりです。

差し込みコネクタへの差し込み

こちらは、一緒に試験を受けている私の上司の意見。

差し込みコネクタ電線を差し込むの際に電線が曲がってると上手く奥まで刺さらず、無理やり指そうとするとさらに曲がって悪循環に陥るという状態に何度かなり、地味に苦労することがあるそうです。

終盤の作業なので、ここがうまくいかないと焦ります…。

制限時間との戦い

この試験の最大の難関は、間違いなく時間と正確さの両立です。

まず、技能試験の制限時間は40分です。

その間に複線図の作成、材料の切断と実作業をする必要があるのですが、慣れていない方にはとても時間が足りません。

最初に候補問題12を作った時は、動画を見る時間なども含め2時間かかりました。

これを制限時間内に収めるには相当な練習が必要で、1つひとつの作業に目標タイムをもって取り組む必要があります。

ただ、焦って欠陥を作ってしまっては1発アウトなので、スピードと丁寧さの両立が非常に難しい試験だと感じています。

私は携帯のストップウォッチ機能を使って、まずはテキストに書いてある作業ごとの目標時間を計り、それから通しでの作業時間を計るようにして練習しています。

通しでやると、絶対どこかでやり直しが発生するので、難しいです…。

こちらは、一緒に受ける私の上司の作品。

※ こちらの問題は本来ブレーカ―を使いますが端子台で代用しています。

完成すると嬉しい気持ちになりますが、練習には結構な労力の要る試験だなと感じます。

とにかく、時間との戦い。

そして繰り返しの練習しか作業時間を早める方法はありません。

今思う、反省点

試験目前ですが、反省点がいくつかあるので書いていこうと思います。

これから試験を受ける方は、参考にしていただければと思います。

◆ 講習会に行った方が良かったかも

インターネットを見ると、独学で第二種電気工事士を取得している人はたくさんいます。それを見て、私も独学で頑張ろう!と思ったわけですが、正直、不器用な人は有料の講習会を利用するのが確実だと思います。

新型コロナの影響と、ただでさえお金のかかる試験ということがあり、講習会には行かなかったのですが、動画やテキストでは自分が間違っていることに気づきにくいという問題があります。社内や身近に見てもらえるようなところに有資格者がいないため、できていると思い込んでいる箇所にもしかしたら欠陥があるかもしれない…という状態です。

講習会も数万円のお金がかかるところが多く、手が出しにくいですが、限られた時間で練習するならやはりプロに見てもらった方が良かったなと思っています。もし知り合いのツテで有資格者に見てもらえるような方は、絶対に教えてもらった方がいいです。

◆ 工具に投資したほうが良かったかも

何度も書いていますが、中型リングスリーブの圧着に力が足りず非常に苦労しています。人によって苦手な作業は違うかと思いますが、そんなとき「こんな工具があればやりやすい」という作業も存在します。

私の例で言えば、柄の長い圧着工具があればもう少し楽になったかもしれませんが、やはり出費が気になって買い足すという判断に至りませんでした。

出費を抑えることは大切ですが、そうはいっても試験に落ちたらこれまでの時間とお金がムダになってしまうので、余裕のある方は工具に投資してみるのもいいかもしれないです。

参考に、圧着ペンチの選定についてSNSでアドバイスいただいたので、リンクしておきます。

2021/2/15訂正:記事内の紹介に一部JIS規格に適合していない商品を含んでおりましたので修正いたしました。訂正しお詫びいたします。

◆ 人と一緒にやった方が良かったかも

練習はすべて自宅で行っていたため、人に見せる機会がなく、間違いに気づきにくかったり、要領をつかみにくいと感じていました。

会社では上司1名と一緒に受けているのですが、今年は新型コロナウイルスの影響で必要時以外は在宅勤務をしているため、上司と一緒に練習をする機会をつくることができませんでした。

作業のコツは、やはり動画よりもリアルで教えてもらった方が分かりやすいので、受験する人と一緒に練習をするという機会を作ればよかったなと反省しています。

泣いても笑っても、あと2日

いよいよ試験まであと2日。

これを見ている受験生の皆さん、準備は万端でしょうか?

準備万端な方は、普段通りに!

そうでない方は、得意な問題が出ることを祈りつつ…。

それぞれのベストを尽くしましょう!

また試験が終わったら更新します!

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◆ OLが受ける電気工事士シリーズ(シーズン1:筆記試験編)

第1弾第2弾第3弾第4弾筆記持ち物準備編筆記試験の勉強方法まとめ

◆ シーズン2(技能試験編)

第1弾

コメント

  1. 匿名 より:

    柄の長い圧着工具は大スリーブまでできる工具で、むしろデカすぎなのだ。柄の根元部分を「片手で鷲摑み」できなければいけないです。

    • 電工魂 編集部 より:

      大スリーブまで圧着できる工具がやりやすいという意見も見かけましたが、自分の手のサイズに合っていなければあまりよくないのですかね。

  2. 匿名 より:

    実技の続編・結果は?

    • 電工魂 編集部 より:

      いつも電工魂をご覧いただきありがとうございます。
      本記事につきましては、今後更新の予定が立ちましたらサイト内でお知らせいたします。

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