【2024年版】第二種電気工事士技能試験の合格率は?候補問題の出題予想もチェック!

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第二種電気工事士の技能試験の合格率は、直近7年の平均で70.1%です。

受験者数合格者数合格率
17年上期55,66039,70471%
17年下期25,69616,28263%
18年上期55,61238,58669%
18年下期39,78625,79165%
19年上期58,69939,58567%
19年下期41,68025,93562%
20年上期6,8844,66668%
20年下期66,11348,20273%
21年上期64,44347,84174%
21年下期51,83336,84371%
22年上期53,55839,77174%
22年下期44,10131,11771%
23年上期49,54736,25073%
23年下期45,79031,49969%
24年上期
合計659,402462,07270.1%

この記事では、

第二種電気工事士の資格概要

技能試験の合格率推移

2024年の合格率予想

技能試験の概要候補問題の出題予想

などを解説していきます。

◆ 筆記試験の合格率推移や出題傾向が知りたい方は、第二種電気工事士筆記試験の合格率推移は?配点や出題傾向もチェック!の記事をご覧ください!

第二種電気工事士とは?できること、第一種との違い

第二種電気工事士とは?

まずは、第二種電気工事士という資格についての基礎知識から知りましょう。

資格を持っているとできることや、第一種電気工事士との違いについて解説します。

もう知っている方はこのページを飛ばして、第二種電気工事士 技能試験の合格率推移と難易度、今年の合格率予想の項目から読んでください!

第二種電気工事士の資格でできること

・第二種電気工事士を持っていると低圧(600V以下)の電気工事ができる!

・第二種電気工事士の資格ではできない電気工事もある!

第二種電気工事士の資格を持っていると、電力会社から低圧(600V以下)で受電する場所の配線や電気使用設備等の一般用電気工作物等の電気工事の作業に従事することができます

低圧で受電している建物とは、一般住宅やマンションなどが該当します。

一方で、第二種電気工事士の資格ではできない電気工事もあります。詳細は、次の項目で解説します。

第二種電気工事士と第一種電気工事士の違い

電気工事士の資格には、第一種と第二種があります。それぞれの資格でできることを表にまとめました。

第一種電気工事士免状取得者
自家用電気工作物(最大電力500kW未満)
例:ビル・商業施設・工場
第二種電気工事士免状取得者
一般用電気工作物等
例:住宅・マンション
情報出典:一般財団法人 電気技術者試験センター

第二種電気工事士は、低圧受電(600V以下)の場所の電気工事のみを行うことができます。

一方、第一種電気工事士は第二種電気工事士では扱うことのできない高圧受電の場所等の電気工事を行うことができます

具体的には、ビルや商業施設、工場などの工事が該当します。

電気工事士として活躍の場所を広げたい場合は、第一種電気工事士の取得を目指しましょう。

免状取得条件の違い

第一種と第二種電気工事士は、免状の取得要件が異なります。

第二種電気工事士第一種電気工事士
受験資格なしなし
免状取得要件なし電気工事の実務経験が必要(3年以上)

第二種電気工事士の免状は、試験に合格すれば誰でも免状が取得ができます。

一方、第一種電気工事士の免状を取得するには、3年以上の実務経験が必要です。実務経験がなければ、試験に合格したとしても免状は取得できません。

以上の内容から、第一種電気工事士の取得を目指すのであれば、まずは第二種電気工事士を取得して電気工事に従事するのがおすすめです。必要な実務経験を積んだ上で、第一種電気工事士にチャレンジしましょう。

技能試験の合格率推移と難易度、今年の合格率予想

電気工事士技能試験の直近の合格率推移や難易度について知りましょう。

直近7年分の技能試験の受験者数、合格者数と合格率推移をまとめました。また、今年の合格率予想も行っています。

第二種電気工事士技能試験 合格率推移

第二種電気工事士技能試験の7年分の合格率推移をまとめました。

受験者数合格者数合格率
17年上期55,66039,70471%
17年下期25,69616,28263%
18年上期55,61238,58669%
18年下期39,78625,79165%
19年上期58,69939,58567%
19年下期41,68025,93562%
20年上期6,8844,66668%
20年下期66,11348,20273%
21年上期64,44347,84174%
21年下期51,83336,84371%
22年上期53,55839,77174%
22年下期44,10131,11771%
23年上期49,54736,25073%
23年下期45,79031,49969%
24年上期
合計659,402462,07270.1%

第二種電気工事士技能試験の平均合格率は70.1%です。参考に、筆記試験の合格率は59.5%です。技能試験の合格率は筆記試験よりも高く、通過率の高い試験と言えます。

しかし、技能試験は電気工事の実作業を行うことから、電気工事経験者には簡単でも未経験者にとっては難しい試験です。独学で試験を突破しようと考えている方は合格率の高さに油断せず、コツコツと練習を行いましょう。

◆ 筆記試験の合格率推移は、第二種電気工事士筆記試験の合格率推移は?配点や出題傾向もチェック!の記事でまとめています!

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2024年の合格率予想

2024年の第二種電気工事士技能試験の合格率は、65%~75%程度と予想します。

根拠は2つあります。1つ目は、2020年以降の合格率は65%を下回ったことがなく、75%を超えたことがないという点です。2つ目は、今年の候補問題に昨年からの変更点がないという点です。以上2点から、今年も昨年と同程度の合格率であると予想できます。

第二種電気工事士技能試験の難易度

第二種電気工事士
技能試験
第一種電気工事士
技能試験
合格率70.1%63.6%

第二種電気工事士と第一種電気工事士の合格率を表にまとめました。

第二種電気工事士の技能試験は第一種電気工事士の技能試験よりも合格率が高く、難易度は低めの試験ということができます。

第二種電気工事士は、電気系資格の中でも初歩的な資格のため、初めての資格取得にはおすすめです。

◆ 第一種電気工事士の合格率推移は、第一種電気工事士の合格率まとめ|筆記は過去最高・技能は過去最低の記事でまとめています!

技能試験の概要・候補問題の出題予想

ここからは、技能試験の出題形式や試験日、また過去の傾向から予想した出やすい候補問題(出題予想)について解説していきます。

試験内容・出題形式

第二種電気工事士の技能試験では、実際に電気工事の作業を行います

第二種電気工事士の候補問題
実際の候補問題の例(画像出典:電気技術者試験センター)

事前に公表されている13個の試験問題の中から、1問が出題されます

どの問題が出題されるかは、会場によって異なります。

作業時間は40分。欠陥がなければ合格です。

候補問題は、電気技術者試験センターのホームページからも確認することができます。

◆ 技能試験を受験予定の方は、技能試験の持ち物について解説した記事もご覧ください!

試験日

第二種電気工事士の試験は、年に2回開催されます。

技能試験は、例年7月・12月ごろに開催されています

◆ 2024年の試験日程が知りたい方は、【2024年版】第一種・第二種電気工事士の試験日程、料金、申込締切|一種は年2回開催にの記事をぜひご覧ください!

2024年の第二種電気工事士技能試験 候補問題の出題予想は?

技能試験について、どの候補問題が出るのか出題予想が気になる方も多いでしょう。

そこで、平成21年から平成29年までに出題された第二種電気工事士技能試験の候補問題の出題状況をカウントし、出やすい問題があるのかどうかを調査してみました。

出題内容合計出題回数出題率
No.1位置表示内蔵スイッチのある3灯3点滅回路25%
No.2コンセントの送り配線のある電灯回路(PL常時点灯)37%
No.3タイムスイッチ(端子台代用)のある電灯回路512%
No.4100V電灯回路と三相3線式200V配線410%
No.5100V電灯回路と200Vコンセント回路25%
No.6露出型コンセントのある3路回路25%
No.74路スイッチのある3路回路37%
No.8リモコン配線のある3灯3点滅回路410%
No.9EET付きコンセントのある、電灯回路00%
No.10配線遮断器・2灯1点滅回路(PL同時点滅)37%
No.11コンセントのある2灯2点滅回路(アウトレットボックス・ねしなし管使用)37%
No.12コンセントのある2灯2点滅回路(アウトレットボックス・PF管使用)25%
No.13自動点滅器(端子台代用)のある、電灯・コンセント回路410%
E付きコンセントのある、電灯回路(No.9の類似)25%
3点3点滅回路(No.1の類似)12%
位置表示内蔵スイッチのある2灯2点滅回路12%
電気技術者試験センター「試験の問題と解答」に掲載された平成21年~28年上期・下期の出題を元に自社集計。
同じ年度の土・日で2度同じ候補問題が出された場合は2カウント。
試験問題によって施工条件は異なります。

集計から明らかな傾向はつかめませんでしたが、しいて言うなら以下のような特徴が挙げられます。

・最も出題されたのはNo.3の問題である。

端子台を使用した問題が比較的出題されやすい

・No.9は出題されにくい。

なお、平成30年以降は地域ごとに出題問題が変わるようになったので、予想を行うのはより難しくなっています。そのため、ヤマを張る行為は確実性が低く、危険です。

このデータは、「練習を一通りし終わって、最後に1つ練習する問題を決めたい」という場合や、「どうしても試験に間に合わないから問題を絞って練習するしかない」というような場合にのみご利用ください。

第二種電気工事士の合格体験談をチェック!

技能試験は、もともとの電気工事経験やDIY経験によって難易度が大きく異なります。

OLでも独学で受かった!第二種電気工事士技能(実技)試験|コツやおすすめ工具も紹介の記事では、まったくの電気工事未経験のOL2名が技能試験にチャレンジした受験記をまとめています。

記事で分かるポイントは、以下の通りです。これから技能試験にチャレンジする方は、ぜひご覧ください!

第二種電気工事士技能試験 よくある質問

第二種電気工事士技能試験に関するよくある質問をまとめました。

技能試験は初心者でも合格できる?

第二種電気工事士の技能試験は、初心者でも十分に合格が狙える試験です

OLでも独学で受かった!第二種電気工事士技能(実技)試験|コツやおすすめ工具も紹介の記事では、まったくの電気工事未経験のOL2名が技能試験にチャレンジし、合格した受験記をまとめていますので、ぜひご覧ください。

筆記試験と実技(技能)試験の違いと対策は?

第二種電気工事士の筆記試験は電気の知識を問われるもので、マークシートに回答する学校のテストのような試験です。対して、技能試験は実際に工具を使って電気工事の作業を行う試験です。このように、筆記試験と技能試験で内容はかなり異なります。

技能試験突破のコツは、事前に公開された候補問題を何度も練習し、時間内に欠陥なく作れるようになることです。

第二種電気工事士を独学で受ける場合に必要な期間は?

第二種電気工事士に独学で受かった、建設魂編集部Iさんの実例をご紹介します。

・Iさん:勉強時間40時間程度勉強期間3週間程度

※ 筆記試験の勉強時間は除外。技能試験の勉強にかけた時間です。

※ 上記勉強時間とは別に、複線図作成の復習を3時間ほど行っています。

Iさんの勉強方法をもっと詳しく知りたい方は、OLでも独学で受かった!第二種電気工事士技能(実技)試験|コツやおすすめ工具も紹介の記事をご覧ください。

第二種電気工事士は女性でも独学で受かる?

第二種電気工事士の技能試験は、女性でも十分に合格が狙えます

実際、編集部でも女性が試験にチャレンジし、合格して資格を取得しています

ただし、リングスリープの圧着等、強い力が必要になる作業はあります

まとめ

第二種電気工事士の技能試験について、概要、合格率推移、合格率予想や、候補問題の出題予想をお届けしました。

第二種電気工事士の技能試験は合格率が7割と、難易度はやや低めの試験です。

しかし、電気工事士の実作業ができなければ合格はできないため、コツコツとした練習が必須です。

これから第二種電気工事士にチャレンジする方は、ぜひこの記事の内容を参考に勉強を頑張ってください!

◆ 技能試験を受験予定の方は、技能試験の持ち物について解説した記事もご覧ください!

◆ 技能試験に合格した方は、免状申請方法の解説記事もご覧下さい!

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