2023年の第一種・第二種電気工事士技能試験に向けて
2023年の電気工事士技能試験を受ける方、または身近に受験を控えた人がいる方。試験対策はバッチリでしょうか?
建設魂では、直近の第一種・第二種電気工事士技能試験の合格率推移、合格率予想と第二種電気工事士の技能試験における候補問題の出題傾向を独自に調査してきました。
こんな問題が出やすいかも?という候補問題の出題傾向も紹介していますので、ぜひご覧ください!
◆ 筆記試験の合格率推移や出題傾向が知りたい方はこちら!
直近の合格率推移と今年の合格率予想
まず、電気工事士技能試験の直近の合格率推移について知りましょう。
参考に、直近7年分の技能試験の受験者数、合格者数と合格率推移をまとめました。
◆ 第二種電気工事士技能試験
16年上期 | 16年下期 | 17年上期 | 17年下期 | 18年上期 | 18年下期 | 19年上期 | 19年下期 | 20年上期 | 20年下期 | 21年上期 | 21年下期 | 22年上期 | 22年下期 | |
受験者数 | 62,508 | 22,297 | 55,660 | 25,696 | 55,612 | 39,786 | 58,699 | 41,680 | 6,884 | 66,113 | 64,443 | 51,833 | 53,558 | 44,101 |
合格者数 | 46,317 | 15,899 | 39,704 | 16,282 | 38,586 | 25,791 | 39,585 | 25,935 | 4,666 | 48,202 | 47,841 | 36,843 | 39,771 | 31,117 |
合格率 | 74% | 71% | 71% | 63% | 69% | 65% | 67% | 62% | 68% | 73% | 74% | 71% | 74% | 71% |
◆ 第一種電気工事士
16年 | 17年 | 18年 | 19年 | 20年 | 21年 | 22年 | |
受験者数 | 23,677 | 24,188 | 19,815 | 23,816 | 21,162 | 25,751 | 26,578 |
合格者数 | 14,602 | 15,368 | 12,434 | 15,410 | 13,558 | 17,260 | 16,672 |
合格率 | 62% | 64% | 63% | 65% | 64% | 67% | 63% |
直近7年間では、第二種電気工事士は平均して69%、第一種電気工事士は64%の合格率となっています。
合格率は第二種電気工事士で60%~70%代前半、第一種電気工事士では60%代前半~後半と変動幅が少なく安定して推移しているため、今年度も同程度の合格率になることが予想されます。
※ 電気技術者試験センター 「試験実施状況の推移」を元に自社集計。※ 第二種電気工事士の2020年上期は新型コロナウイルスの影響により技能試験受験者が前年の筆記試験免除者のみとなったため受験者数が少なくなっています。
※ 第二種電気工事士は上期・下期の年2回実施のため、上期・下期に分けて集計。
※ 第一種電気工事士は年に1度の試験のため1年単位で集計。
2023年の電気工事士試験で出やすい候補問題はある?

技能試験について、どの候補問題がでるのか出題予想が気になる方も多いでしょう。
そこで、平成21年から平成29年までに出題された第二種電気工事士技能試験の候補問題の出題状況をカウントし、出やすい問題があるのかを調査してみました。
結果は以下の表にまとめています。
出題内容 | 合計出題回数 | 出題率 | |
No.1 | 位置表示内蔵スイッチのある3灯3点滅回路 | 2 | 5% |
No.2 | コンセントの送り配線のある電灯回路(PL常時点灯) | 3 | 7% |
No.3 | タイムスイッチ(端子台代用)のある電灯回路 | 5 | 12% |
No.4 | 100V電灯回路と三相3線式200V配線 | 4 | 10% |
No.5 | 100V電灯回路と200Vコンセント回路 | 2 | 5% |
No.6 | 露出型コンセントのある3路回路 | 2 | 5% |
No.7 | 4路スイッチのある3路回路 | 3 | 7% |
No.8 | リモコン配線のある3灯3点滅回路 | 4 | 10% |
No.9 | EET付きコンセントのある、電灯回路 | 0 | 0% |
No.10 | 配線遮断器・2灯1点滅回路(PL同時点滅) | 3 | 7% |
No.11 | コンセントのある2灯2点滅回路(アウトレットボックス・ねしなし管使用) | 3 | 7% |
No.12 | コンセントのある2灯2点滅回路(アウトレットボックス・PF管使用) | 2 | 5% |
No.13 | 自動点滅器(端子台代用)のある、電灯・コンセント回路 | 4 | 10% |
– | E付きコンセントのある、電灯回路(No.9の類似) | 2 | 5% |
– | 3点3点滅回路(No.1の類似) | 1 | 2% |
– | 位置表示内蔵スイッチのある2灯2点滅回路 | 1 | 2% |
集計から明らかな傾向はつかめませんが、しいて上げるなら以下のような特徴が言えます。
・最も出題されたのはNo.3の問題である。
・端子台を使用した問題が比較的採用されている。
・No.9は出題されにくい。
なお、平成30年以降は地域ごとに出題問題が変わるよう方針転換がなされたので、予想を行うのはより難しくなっています。
そのため、ヤマを張る行為は確実性が低く、危険です。
出題を予想するのは、「練習を一通りし終わって、最後に1つ練習するなら…」という問題を選ぶ場合や、「もうどうしても試験に間に合わないから問題を絞って練習するしかない」というような場合にのみとどめておくのがいいでしょう。
※ 表の集計方法
電気技術者試験センター 「試験の問題と解答」に掲載された平成21年~28年上期・下期の出題を元に自社集計。同じ年度の土・日で2度同じ候補問題が出された場合は2カウント。
試験問題によって施工条件は異なります。
チームでの受験を!
6割といえば高いように聞こえますが、10人中4人は不合格と考えると決して高くはない電気工事士技能試験の合格率。受験生の方は、身近に勉強を教わることのできる先輩がいればぜひアドバイスをもらうようにしましょう。
身近に受験生がいる方は、もしも受験生が「今年は厳しいかも…」と悩んでいたらぜひ一緒に練習し、試験対策を行ってください。資格の取得支援に力を入れている企業様では、有資格者の先輩社員を講師にして試験直前に技能試験の対策を行っているそうですよ!
「受験は団体戦」という言葉もあります。一丸となって社員の資格取得をサポートしましょう!
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