2023年(令和5年)第一種電気工事士の合格率
2023年10月16日、電気技術者試験センターは、2023年(令和5年)第一種電気工事士試験の合格発表を行いました。
過去7年分の合格率のデータを振り返りつつ、2023年の第一種電気工事士試験を総括しましょう。
第二種電気工事士の合格率が知りたい方はこちら。
第一種電気工事士の試験概要

電気工事士は電気工事の作業を行うために必要となる国家資格です。
電気工事士には第二種電気工事士と第一種電気工事士の2種類があり、紹介する第一種電気工事士は応用編の資格。
第二種電気工事士は現場での実務経験や学歴等関係なく、誰でも資格取得が可能ですが、第一種電気工事士の免状取得には現場での実務経験が必要となります(受験自体は誰でもできますが、免状の取得に実務経験が必要)。
また、試験内容も難しくなり、より専門的な知識が求められます。
第一種電気工事士の試験内容
第一種電気工事士の試験は、まずは電気の知識を問われる学科試験(筆記試験)に挑戦し、合格すると実際に工具を使って作業を行う技能試験を受験することができます。
学科試験(筆記試験)、技能試験の2つに合格して初めて、第一種電気工事士の資格を取得することができます。
【2023年版】第一種電気工事士の試験日程
第一種電気工事士の試験は毎年8月ごろ、年に1回行われています。第二種電気工事士は年に2回の受験チャンスがありましたが、第一種電気工事士は回数が少ないので注意が必要です。2023年の第一種電気工事士の試験日程は、下記の通りです。
第一種電気工事士 | (参考)第二種電気工事士 上期 | (参考)第二種電気工事士 下期 | |
学科試験 (CBT方式) | 8月24日(木)~9月10 日(日) | 4月24日(月)~5月11日(木) | 9月25日(月)~10月12日(木) |
学科試験 (筆記方式) | 10月1日(日) | 5月28日(日) | 10月29日(日) |
技能試験 | 12月10日(日) | 7月22日(土) または 7月23日(日) | 12月23日(土) または 12月24日(日) |
申込受付期間 | 6月19 日(月)~7月6日(木) | 3月20日(月)~4月6 日(木) | 8月21日(月)~9月7日(木) |
料金(書面) | 10,900円 | 9,300円 | 9,300円 |
料金(インターネット) | 11,300円 | 9,600円 | 9,600円 |
2023年(令和5年)の第一種電気工事士合格率は、筆記61%

10月16日に発表された2023年(令和5年)第一種電気工事士の筆記試験合格率は61.6%でした。2023年の技能試験は発表前のため、今後発表され次第追記します。参考に、2022年の第一種電気工事士技能試験合格率は62.7%です。2023年の筆記試験の合格率は例年より高く、過去7年で最高の合格率です。
今回の第一種電気工事士試験の合格率を過去7年分の合格率と比較してみましょう。
【7年分】第一種電気工事士【筆記試験】の合格率
2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | |
受験者数 | 38,427 | 36,048 | 37,610 | 30,520 | 40,244 | 37,247 | 33,035 |
合格者数 | 18,076 | 14,598 | 20,350 | 15,876 | 21,542 | 21,686 | 20,361 |
合格率 | 47.0% | 40.5% | 54.1% | 52.0% | 53.5% | 58.2% | 61.6% |
【7年分】第一種電気工事士【技能試験】の合格率
2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | |
受験者数 | 24,188 | 19,815 | 23,816 | 21,162 | 25,751 | 26,578 | – |
合格者数 | 15,368 | 12,434 | 15,410 | 13,558 | 17,260 | 16,672 | – |
合格率 | 63.5% | 62.8% | 64.7% | 64.0% | 67.0% | 62.7% | – |
◆ 合格率のデータからわかること
・2023年(令和5年) 第一種電気工事士筆記試験の合格率は61.6%。過去7年の中で最高の合格率であった。5年前2018年の筆記試験と比べ、20%以上合格率が上昇している。
・2023年(令和5年)第一種電気工事士技能試験の合格率は未発表だが、過去のデータは62%~67%で安定的に推移しているため、今年も同程度の合格率が予想される。
第一種電気工事士の試験を受けた方・これから受ける方へ
2023年に第一種電気工事士の試験を受けた方、忙しい中での勉強大変お疲れさまでした。
合格したら、免状の申請手続きを経ていよいよ上位資格保持者。第一種電気工事士の資格によって、お仕事の幅がさらに広がることでしょう。
今回の試験に残念ながら合格できなかった方、またこれから受験を検討している方は、ぜひ次回のチャレンジにむけコツコツと試験対策に取り組んでください!
合格率が意外と低い試験ですから、一度や二度の失敗は普通です。めげずに頑張りましょう!
◆ 第二種電気工事士の合格率もまとめています!
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