第二種電気工事士技能試験で使う工具のおすすめは?NG工具も解説!

建設ニュース

第二種電気工事士の資格取得を目指す方向けに、技能試験に必要な工具一覧や、おすすめの工具セットとメーカーを紹介します。

また、使用NG工具工具の良い購入経路・悪い購入経路についても解説していきます。

使いやすい工具を選んで、技能試験一発合格を目指しましょう!

技能試験に必要な工具一覧

まずは、第二種電気工事士技能試験で指定されている6つの工具と、あると便利な工具1つをご紹介します。

【必須】ペンチ

技能試験の指定工具で、ケーブルの曲げや切断などに使います。

第二種電気工事士の技能試験で頻出する、ランプレセプタクルと電線をつなぐ際の輪づくりにも使用します。

【必須】プラスドライバー/マイナスドライバー

技能試験の指定工具です。

ランプレセプタクルや、端子台のネジの開け閉めなどに使います。

【必須】電工ナイフ

技能試験の指定工具です。

ケーブルの被覆を剥く際に使います。

【必須】スケール

技能試験の指定工具です。

ケーブルを切断する際、長さを測るときに使います。

【必須】ウォーターポンプフライヤ

技能試験の指定工具です。

アウトレットボックスに電線管を繋ぐ際に使用します。

【必須】リングスリーブ圧着用工具(JIS C 9711:1982・1990・1997適合品)

技能試験の指定工具です。

リングスリーブで電線を圧着する際に使用します。

【あるとなお可】VVFストリッパー

技能試験の指定工具ではありませんが、あると便利な工具です。

ケーブルの被覆剥きや、切断、曲げ加工等に使用します。

指定工具ではないものの、技能試験向け工具セットに入っていることも多いので、工具選びの際はVVFストリッパーが入っているかどうかもポイントになります。

◆ 工具以外の技能試験の持ち物は、【2024年版】第二種電気工事士技能(実技)試験に必要な持ち物を写真で解説!の記事で詳しくご紹介しています!

工具選びのポイント

第二種電気工事士の工具選びのポイントは、以下の通りです。

手の大きさに合った工具を選ぶ

工具を選定する際は、大きすぎるものや小さすぎるものは避け、自分の手に合った工具を使用しましょう。

耐久性のあるものを選ぶ

工具は、一定の品質が保証されているものを選びましょう。最近は100円ショップ等でも工具が売っていますが、耐久性に乏しいものは練習中に壊れて買い直すことになったり、試験本番で壊れてしまう危険性があります。

電動機能の付いていないものを選ぶ

技能試験では、電動機能の付いた工具の使用はNG(電動機能をオフにしても使用不可)です

必ず電動機能の付いていないものを選びましょう。

おすすめの工具セットとメーカー紹介

2024年版、都道府県別最低賃金ランキング

電気工事未経験者向け、経験者向け別に、おすすめの工具をご紹介します。

【未経験者向け】おすすめはホーザンの工具セット

実際に購入したホーザンの電気工事士技能試験 工具セット(2020年撮影)

電気工事初心者におすすめの工具は、ホーザン株式会社の「電気工事士技能試験 工具セット」です

電気工事初心者にホーザン製の工具セットがおすすめの理由は、以下の通りです。

・必要な工具がすべて入ったセットで、1回の買い物で必要な工具がまとめて手に入る

・ケース付きで収納に困らない

・技能試験の練習に必要な部材セットも併せて購入できる

・品質が良い

ホーザンの動画解説サイトで使用されているものと同じ工具である(後述)

まず、第二種電気工事士技能試験の工具は、丈夫で使いやすいものであれば、どのメーカーのものを選んでもかまいません。

その中でホーザンの工具をおすすめするポイントは、一定の品質が保証されていることと、ホーザンの試験サポートコンテンツが充実していることにあります。

ホーザンの品質

ホーザンの工具は、建設魂の編集部員2名が第二種電気工事士の資格試験にチャレンジした際に実際に使用しています。

編集部員2名がそれぞれホーザンの工具セットを購入しましたが、技能試験の練習から試験本番まで工具に破損等のトラブルが起きることはありませんでした。

ホーザンの試験サポートコンテンツ

ホーザンは、電工試験の虎というサイトで、技能試験の対策方法を細かく解説しています。

このサイトは、動画で丁寧に作業手順が解説されているため、電気工事初心者や、試験を独学で受ける人にとっては非常に心強いサイトです。

動画内で使われている工具がホーザン製のものなので、同じ工具をそろえておくと電工試験の虎を利用して勉強する際、視覚的にわかりやすくなるというメリットがあります。

ホーザンの工具セットでおすすめの品番は?

ホーザンでは、第二種電気工事士試験用の工具セットがいくつかのバリエーションで売られていますが、基本的には一番安い「電気工事士技能試験 工具セット(DK-29)で十分合格が狙えます

高いセットとの違いは、電線をまとめる「合格クリップ」や様々な作業を補助する「合格マルチツール」等の補助ツールが入っていないことです。

合格クリップや合格マルチツールはAmazon等でも単品で購入ができ、練習をする中で必要と感じれば後々追加購入できるため、最初の購入は最低限の工具セットがおすすめです。

【経験者向け】おすすめは「いつもの工具」※例外あり

すでに電気工事士として活躍している方や、DIYなどで工具を使用している方は、基本的に持っている工具を買いなおす必要はありません

これまで使ってきた工具に破損等がないか確認し、問題なければそのまま使用してください。

一部工具を買い足す場合は、これまで買った工具と同じメーカーのものか、初心者向けでもご紹介しているホーザンで購入するのがおすすめです

電動工具・カッターナイフは代替品の購入が必要

第二種電気工事士の技能試験では電動工具の使用禁止、カッターナイフの使用自粛が求められています

電動工具を使うと失格になるため、必ず電動機能の付いていない代替品を用意しましょう。

また、これまで電線の被膜を剥くなどの工程でカッターナイフを使用してきた方は、新しくストリッパー等の代替工具が必要となります。

試験はすべての工具が使用可能

技能試験は、指定工具以外の工具も使用可能です。

電動工具とカッターナイフを除くすべての工具が使用できるので、追加で使いたいものがあれば持っていきましょう。

なお、手袋、工具を入れるための腰ベルトも使用できます。作業スペースが限られているため、普段現場で使っている方は持参してもいいでしょう。

技能試験の禁止工具リスト

技能試験の禁止工具は、電動工具です。また、カッターナイフも使用自粛が呼びかけられています。

近年、充電式の電動機能付工具が販売されていますが、電気工事士技能試験では電動機能付工具は「電動工具」となり、使用することはできません。試験を厳正かつ公正に実施する観点から、電動機能をOFFにして利用する場合でも、使用できません。

引用:電気技術者試験センター 電気工事士技能試験における注意喚起

これまで電動タイプの工具を使っていた方は、代替品の買い直しが必要となります。

電動機能をオフにしたとしてもNGというルールのため、ご注意ください。

メルカリは?100均は?技能試験工具Q&A

第二種電気工事士技能試験用工具の購入場所・購入経路について、よくある疑問に回答していきます。

購入店や購入ルートの参考にしてください!

第二種電気工事士の工具をフリマサイト(メルカリ等)で買うのはOK?

建設魂では、工具をフリマサイトで購入するのはOKという見解です。

ただし、購入前に工具の状態確認(すべての工具がそろっているか、工具に品質劣化や破損はないか)を行うことが必須です。

フリマサイトには、未使用品や比較的綺麗な状態で工具が出品されることもあるので、品質のいいものを購入しましょう。

未使用品であっても、保存状態が悪いと品質に問題がある場合もあるので、しっかりと状態確認を行ってください。

第二種電気工事士の工具を100均で買うのはOK?

建設魂では、工具を100均で買うのはNGという見解です。

100均の工具は少しの作業には便利ですが、繰り返し使うと工具の破損や劣化が起こりやすく、技能試験の練習中に何度も買い直す必要が出てきたり、試験本番中に工具にトラブルが起きる可能性も考えられます。

ある程度の品質が保証される、工具メーカーが製造している工具を購入することをおすすめします。

第二種電気工事士の工具を他人に借りるのはOK?

建設魂では、他人に工具を借りるのはOK寄りの見解です。

長年使われた工具は持ち主の癖がついていたり、品質が劣化していることがあるので、借りた際は少し練習をして、使いにくいと思うことがあれば買い直しを検討しましょう。

また、他人の工具を使うよりも自分の工具を持ったほうが試験へのモチベーションが上がるという方もいるかもしれません。

試験突破には根気強い練習が必要になるので、自分の気持ちをコントロールするために新しく自分の工具を買うという考え方も、人によっては大切かもしれません。

品質、費用面、モチベーションの3つの基準から、自分が納得する結論を出してください。

今後の使用を見越して、デザインが気に入った高い工具を買うのはOK?

建設魂では、デザインが気に入った高い工具を買うのはOK寄りの意見です。

今後工具を使ってやりたいことがあるなら、モチベーションにつながる好きなデザインの工具を買うという選択肢はアリだと考えます。

ただし、工具としての機能と品質が保たれていることが大前提となりますので、実際に使っている方の意見を口コミやSNSでしっかりと確認してから購入してください。

また、電動機能付きの工具の場合は第二種電気工事士の試験では使用が禁止されているため、購入は合格後にしましょう。

まとめ

第二種電気工事士の技能試験突破には、指定の工具を活用し、コツコツと練習を積み重ねる必要があります。

納得のいく工具を選び、試験合格を目指しましょう。

◆ 技能試験の勉強方法を知りたい方は、OLでも独学で受かった!第二種電気工事士技能(実技)試験|コツやおすすめ工具も紹介をぜひご覧ください!

◆ 技能試験の合格率や候補問題の出題率が知りたい方は、第二種電気工事士技能試験の合格率は?候補問題の出題予想もチェック!をぜひご覧ください!

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