「給与とお休みが全て」ではない!応募したくなる求人とは?採用成功のヒント

職人採用のコツ

条件の羅列だけでは、応募は来ない

「これだけ給料を高く出すんだから応募がたくさん来て当然だろう!」

「ウチは給与も高くないし休みも少ないから、どうせ1件も応募が来ない」

…こんな声を、求人を出す企業様から良くお聞きします。しかしながら、この2つの声には大きなまちがいがあります。それは、求職者は労働条件だけを見て応募する会社を決めている訳ではないということです。

確かに、お休みやお給料などの労働条件は求職者が最も重要視するところと言えるでしょう。しかし「この会社に応募してみよう!」と決断するまでには他にも沢山の情報を必要としています。 今回の記事では、「応募が入る求人は一体どんな情報を書いているのか?」ということについてお話していきたいと思います。

理想は、募集をかけて一発で良い人材が手に入ることですよね。そのために、応募が入りやすい求人作りをマスターしましょう!

必須項目である労働条件についておさらい

求人を出す際どの企業も明示しているのが、労働条件。

例えば…

◆ 給与や手当など、もらえるお金のこと

◆ 勤務時間や平均の残業時間など、労働体系のこと

◆ いつがお休みか、1年に何日休めるかなどの、休日のこと

◆ 社会保険、退職金など、福利厚生のこと

◆ 必須の資格や経験などの、応募条件

などです。

このような労働条件を明示することは、求人を作成するにあたって必須です。しかし、これらの情報を載せただけでは完成度の高い求人とは言えません。他に必要な情報とはなんでしょうか。次の項目で解説します。

カギとなるのは「入社後のイメージ」

結論から言うと、応募が入る求人にするには読んだら入社後のイメージができる内容にすることが大切です。それでは、入社後をイメージするために求職者が求める情報とは何か記載していきます。

1.会社の事業内容や、成長性がつかめる情報

「会社の具体的な事業内容」「将来目標」など、会社としてどんなことに取り組んでいるのか分かる情報を記載すると、入社後にどんな仕事をするのか、またはどんな風に頑張っていくのかがつかみやすく、求職者が自分に合った社風かどうかを判断しやすくなります。

2.会社に所属する社員や、代表の情報

「先輩社員が入社してみての感想」「従業員の1日の動き」など、実際に働いている社員が、どんな想いで毎日過ごしているのかという情報は、求職者に入社後のイメージを持ってもらうのに非常に効果的です。また、「経営者がどの様な想いで会社を立ち上げたのか」「今後入ってくる人に期待していることは何か」など経営者の想いを伝えることも、求職者にとっては自分が入社後にどう成長できるのかをイメージしやすくなり、効果的です。

3.やりがいや働きがいを感じてもらうための情報

「具体的な仕事内容」を書くことは、自分のやりたい仕事がある程度決まっている求職者には非常に効果的です。「この会社なら自分のやりたい事が実現できる」と思ってもらえるよう、仕事内容はしっかり記載しましょう。また、「仕事の進め方」(チームで取り組むのか、1人でどんどん成果をあげていくのかなど)も記載すると、求職者の求める働き方と会社の求める人材がマッチする採用ができますので、双方にとってメリットがあります。

4.そのほか、会社の魅力について

上で挙げたほかにも「業務以外に会社が取り組んでいること」があれば記載すると、会社の個性が伝わります。特に電気工事業界で効果的なのは「資格取得支援制度の実施」など、スキルアップのための制度が設けられていることです。これは電気工事経験の浅い方や未経験者の方にとっては非常に魅力的にうつります。

また、「社員旅行の実施」「食事会の実施」など、社員との交流を深めるために取り組んでいる制度を紹介することも会社の雰囲気を伝えるために効果的です。

求職者が読み解こうとしているのは、「未来の自分の生活」

求職者が求人から読み解こうとしているのはズバリ、「その会社で働いたら自分はどんな毎日を過ごすのか?」ということです。よって、求人のゴールは求める人材に「この会社に入社してからの生活は、自分に合っていそうだ、楽しそうだ」というプラスの感情を抱かせることです。求職者が未来の生活をイメージできるように情報を提供することで、求人の応募状況は大きく変わってきます。

良い情報を伝えるためにこだわりたい、表現方法

情報の伝え方にも工夫が必要

これまで「求職者が求める情報は何か?」ということについてご紹介しましたが、実はもう1点大事なことがあります。それは「情報をどう伝えるのが効果的か?」という表現の部分です。 情報が食材だとすれば、表現は調理方法です。食材を活かしてより魅力的な求人にするために、表現にも工夫を凝らしましょう!

ありきたりな表現より、ありのままの表現を

求職者が求める情報を提供したとしても、記載する文章があまりにも味気なかったり、他社も使っているようなありきたりな表現では、会社の魅力が伝わりづらい求人となってしまいます。

例:仲のいい社風を打ち出したい場合の、OK表現とNG表現

NG表現:当社はとてもアットホームで、家族的な雰囲気です。

OK表現:最近入社した新人のAさんには、先輩が付きっきりで教えています。失敗してしまうこともありますが、食事会の時の笑い話にしてみんなで盛り上がっています!

解説:NG表現の「アットホーム」「家族的」などの言葉は、求職者側からすれば「どの求人でもよく見る表現」なのでイマイチ信ぴょう性にかけてしまいます。対して、OK表現の方は会社独自のエピソードなので、オリジナリティと信ぴょう性をもって求職者にアピールができます。

効果的な求人表現の例

実際に世に出ている求人のうち、反響が多く合った求人広告の例をいくつかご紹介します。

ケース1:特徴的である仕事内容を詳しく伝えるため、「ある従業員への密着取材」風にPR文章を構成。1日の流れを書いていく中で、関わる上司や同僚の紹介も交えることで、仕事内容・人間関係の双方のイメージをクリアにして、「入社後の自分」が想像しやすい求人にした。

ケース2:ある従業員の「失敗談」に焦点を当ててPR文章を作成。失敗してしまった時の上司の接し方や、会社のトラブル解決に対する基本的な考え方を紹介することで、ミスをみんなで解決する社風をPR。さらに、失敗をばねにしてより一層仕事に打ち込むことができたという本人のモチベーションの変化も紹介し、これから新しいことにチャレンジしたい求職者に「未来の自分」を描かせることができ、新しい環境に対する不安も解消できる求人にした。

このように、ありきたりな表現で求人を作成するのではなく、オリジナルの表現で求職者が求める情報を提供できれば、求職者にインパクトと深い理解を持って貰うことができ、数ある求人の中から選んでもらいやすくなります!

このような内容を反映しても採用活動がうまくいかない場合はプロが求人を作成する電気設備業界専門の求人サイトの利用もご検討ください。

まとめ:「どんな内容を」「どんな表現で」書くかの2点が大事

では、今回の記事のおさらいです。大事なのは、下記の2点です。

◆ 求職者が「この会社に入社したら自分の生活はどう変わるだろう?」という疑問を解決できるよう、必要な情報を記載すること

◆ 情報はありきたりな言葉ではなく、会社の個性が伝わるオリジナルのエピソードから伝えること

いかがでしたでしょうか?今回は「求人の中で求職者が求めている情報」と、「どんな表現で伝えれば効果的か」という2点について解説しました。この記事が求人の作成に悩んでいる方のお力になれば幸いです!

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