職人さんの面接は誰が担当すべき?~迷ったら現場の人を置いてみよう~

職人採用のコツ

職人さんの面接、誰がする?

職人さんの採用面接をする際、面接は会社のどなたが担当しているでしょうか。会社規模によって、代表が自ら面接を行ったり、人事担当や事務員さんが面接を行ったりと担当は分かれるかと思います。

気を付けなくてはならないのが、イメージの食い違いによる採用後のトラブル。職人さんの技術は面接で話を聞くだけでは把握が難しく、採用してみたら「あの人、聞いてた話と違って全然仕事できないよ!」と現場からクレームが来たという話も耳にします。

今回は、難易度の高い職人さんの面接をよりよくするためのアイディアについてご紹介していきます。

現場の人の面接には、現場の人を置く

職人さんなど現場で働く方の採用を行う際は、自社の職人や現場監督など、現場担当の方に面接に同席してもらうと技量がつかみやすく、自社に合った職人さんの採用が可能になります

現場担当を面接に同席させるメリット3つ

現場監督や職人さんなど、自社の現場担当を面接に呼ぶメリットは3つあります。

今、現場が本当に求めている職人さんを採用できる

現場のことを一番にわかっているのは、今現場の第一線で活躍している人です。過去に現場を経験し、現在は代表や管理職になっている方が面接を担当されているケースも多くありますが、現場の知識があっても今現在現場に出ていないとなると、「今現場が最も欲しいスキル」を把握できているとは限らないのです

そのため、第一線で活躍している現場担当が面接に同席し、気になることを質問できるような環境を作っておくことで、採用の精度が上がることになります。

応募者が聞きたいリアルな状況を聞ける

面接では会社が聞きたいことを聞くだけではなく、面接に来ている職人さんにも自社のリアルな状況を知ってもらう必要があります。

もし採用担当が現場に出ていない方だと、今現場で実施されている最新のやり方を知らない場合があります。例えば数年前まで導入していた仕組みを今もあるものとして面接に来た職人さんに説明してしまうと、「古いやりかただな…」と思われ、誤解によって会社の印象がダウンしてしまう可能性もあるのです。

求職者に現場のリアルな働き方を知ってもらうためにも、現場に精通している人を面接に置いておくことが必要なのです。

採用後のイメージがわく

意外に重要なことなのですが、求職者は職場の人間関係がうまくいくかを非常に気にしています。そのため、入社したら一緒に働く人がどんな人かを前もって知っておくことで、安心感を持ってもらうことができます

面接時に別部署の人間や代表としか会っていないと、「会社自体はいいけど、現場の雰囲気はどうだろう?」という不安がぬぐえないままです。

現場で一緒に働く人や指導役の人と面接で会っておけば、入社後をイメージした際に「あの人に頼ればいい」という安心感が生まれ、入社する前の不安感を軽減することができます。

なお、職人さんを同席させた面接で思うような人材が見つからない場合には、求人の時点で会社と人材のミスマッチが起こっている可能性が考えられます。自社に合ったターゲットに合わせてプロが原稿を作成する電気設備業界専門の求人サイトの利用もおすすめです。

現場担当を面接に同席させる際の注意点

現場担当を面接に呼ぶメリットは多くありますが、反対に注意しておかなければならないこともあります。以下で紹介する2点に注意しつつ、現場担当の方に同席してもらってください。

現場のスケジュールに影響はないか確認する

現場に出ている人を面接に呼んだら、その分現場の人手が減ることになります。

繁忙期であれば現場を離れることは難しいかもしれませんし、現場の事情で「今日の面接にどうしても参加できなくなってしまった」と面接不参加になってしまう可能性も多いあります。

そのため、同席してもらう方のスケジュールを確認し、余裕のある日を選んで参加してもらうようにしましょう。一次面接、二次面接と複数回面接を実施する場合は、最終面接のみ参加してもらうなどの対策を取って、現場の負担を軽減しましょう。

愛想のいい職人さんに同席してもらう

ウデは一流の頼れる職人さんでも、初対面の人とは話すのは苦手…。という方もいらっしゃいます。

もしも面接で現場担当がぶっきらぼうだったり、愛想が悪かったりすると、「現場の雰囲気は良くないかもしれない」と求職者にマイナスイメージを与えてしまうことになります。

対策としては、出来るだけ人当たり良く面接ができそうな職人さんに協力してもらうことです。また、面接の際は事前に現場担当の方に質問を考えておいてもらうと、不意の沈黙を避けることができます。現場担当と一緒に面接担当が入る場合は、事前にどういった質問をするか共有しておくと、重複した質問が発生するのを避けることもできます。

お互いにとって失敗のない採用活動を!

会社のリアルな状況を知ってもらうこと、また職人さんのリアルな技量を知ることは会社・求職者お互いに非常に重要なことです。

面接に来てくれた職人さんのことを正確に知るため、ぜひ自社の職人さんに協力を仰いてみてください。

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