対面での面接の前に
求人を出して応募者と面接をする際、こんなことで悩んだことはないでしょうか。
・会ってみたら全くイメージと違う人だった
・面接をバックレられてしまった
・お互いに面接慣れしていなくて、想定していた質問ができなかった
これらの「面接あるある」を解決する手段として、電話面接が有効です。
この記事では電話面接の役割や導入するメリットについて解説していきます。
電話面接の位置づけ
一般的に面接は、求職者と対面して行われるものです。近年ではオンライン面接も普及していますが、そのどちらも求職者と顔を合わせるという点では同じです。
一方この記事で推奨する電話面接は、通常の面接やオンライン面接よりももっとカジュアルなもので、本面接の前の「0次選考」といった位置づけです。
対面・オンラインどちらにしても、事前に電話面接を行っておくことで得られるメリットが多くあります。
電話面接を導入するメリット
電話面接を導入するメリットは以下の通りです。
面接前の相互理解
面接の前に一度電話で話しておくことによって、求職者・企業どちらにとっても「この人はこういう雰囲気の人」といった事前情報がつかめます。履歴書だけではつかみきれない人柄や雰囲気を知っておくことで、その後の面接も円滑に進めやすくなります。
対面・オンライン面接の時短
簡単に電話で面接を済ませておくことで、次のステップである対面またはオンライン面接の時間を短縮することができます。面接は平日に行われることが多く、仕事の合間を縫って面接をする求職者や企業の面接担当も多いです。電話であれば場所を問わず空いた時間に面接を行うことができるため、時間・場所が拘束される対面・オンライン面接の時間を短縮できるのはメリットと言えます。
バックレ防止
企業の面接担当であれば、一度は面接の予定時間になっても求職者が来ない、いわゆる「バックレ」を経験したことがあるのではないでしょうか。バックレは相互の信頼関係が浅ければ浅いほど気軽に起こせてしまうものです。一度電話で話をしていれば、求職者との信頼関係が構築でき、バックレの防止につながります。
会社のイメージアップ
電話対応が丁寧であれば、求職者からのイメージアップにもつながります。イメージが良くなれば、その後の面接への意気込みも強まるため、より入社に意欲的な状態で対面することができます。
なお、面接方法に工夫をしても面接に来る人がなかなか増えない場合には、電気設備業界専門の求人サイトの利用もおすすめです。
電話面接ではどんなことを聞いたらいいの?
電話面接の具体的な話し方や質問方法についてまとめました。
電話面接の目的によって、2つのパターンに分類してご紹介します。
次の面接に確実につなげるための電話面接
「面接にバックれずに来てほしい!」「とにかく人が足りないので早く採用したい!」など、早期に採用に結び付けたい場合、電話面接では以下のような話をすることが有効です。
・お互いの自己紹介(職歴・出身地・年齢や求人をどこで見つけたかなど)
・会社の紹介(工事の内容・従業員の雰囲気・従業員の年齢構成など)
・次回面接の日程調整と、歓迎の言葉
次の面接に確実につなげるための電話面接では、面接をするというよりは自己紹介・会社紹介をすることで相互理解を深め、信頼関係を構築することが目的です。ここで企業側が持つべき目標は、会社にいいイメージを持ってもらうことです。求職者との信頼関係を構築し、求職者の雰囲気をつかんでおくことで次回の対面・オンライン面接時を円滑にすすめましょう。
また電話の内容問わず、直接電話で話しておくこと自体がバックレの防止策としても有効です。ただし、電話の際は明るく丁寧な対応を心がけないと、逆にマイナスのイメージを持たれ面接に来なくなってしまうことも考えられるので、対応には十分に注意してください。顔が見えない分、いつもより少し明るい声を意識して話してみてください。
次の面接に来る人を厳選するための電話面接
面接の時間がもったいないから、対面する前にある程度人を絞って面接したいという場合、電話面接では以下のような話をするといいでしょう。
・これまでの職歴や経験した工事
・志望動機
・給与や休暇などの労働条件
面接に来る人を厳選するための電話面接では、履歴書だけでは不明だった点をクリアにして人となりを知ることで、対面・オンライン面接に進むべきかどうかを判断することができます。特に、面接担当者が現場も兼任していて忙しい場合や、ある程度の経験や資格を求める場合には時間の短縮方法として有効です。
このような電話面接を行う場合には、履歴書での書類選考と同時に電話面接を行うことをオススメします。その理由は、電話で話してみてどうしても自社に合わないと判断した際、それだけを理由に不採用の連絡をしてしまうと「電話だけで判断をして面接にも呼ばないなんて失礼な会社だ!」というネガティブな印象を抱く人もいるためです。
書類選考を設けていれば、履歴書と総合的に判断した結果として求職者に通知ができるため、不採用時のトラブルを回避することができます。
電話面接で印象をアップするコツ
電話面接の際、求職者にいいイメージをもってもらうためのコツをご紹介します。
電話の第一声は「企業名と名前」を名乗る
求職者は企業との面接の際とても緊張しています。そんな時、電話の第一声が低い声で「もしもし…?」では、さらに緊張してしまいますよね。
面接の担当になり、求職者に電話を掛けたり、求職者から電話がかかってくる立場になったら、電話の第一声は「◎◎電気の××です!」と必ず企業名と名前を名乗るようにしましょう。
特に忙しい職人さんの場合、なかなかこの基本ができていないことも多いですので、基本を守るだけでイメージアップにつながります。
いつもより少しテンションをあげて
電話は顔が見えないため、声の情報だけが頼りになります。そのため電話面接ではいつもより少しテンションを上げて、明るく話すことを心がけましょう。一度、自分の通話時の音声を録音して聞いてみて、印象良く話せているか確認するのも効果的です。
うるさい場所からは離れる
電話面接はどこでもできることが魅力ですが、周囲がうるさい場所だと声が聞き取りにくく円滑に面接が進まないおそれがあります。
ベストなのは屋内で落ち着いて電話することですが、やむを得ず外で電話面接を行う際はなるべく静かな場所を選び、立ち止まって電話をしましょう。人の少ない建物の中や、車の中などがおすすめです。
電話面接を有効活用しよう!
電話面接は求職者との信頼関係構築の第一歩として非常に有効な手段です。面接がうまく進まないことや、バックレに悩んでいる企業様はぜひ一度導入を検討してみてください。
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