「オワハラ」って何?採用活動で自社の評判を下げる落とし穴

「オワハラ」って何?採用活動で自社の評判を下げる落とし穴

「オワハラ」って何?

突然ですが、「オワハラ」という言葉をご存じでしょうか?

オワハラとは、「就活終われハラスメント」の略。

自社の内定者に向かってほかの会社の選考を辞退するように迫るようなハラスメント行為のことを指します。

この記事ではこの「オワハラ」の事例や会社に及ぼす悪影響を解説していきます。

自分の振る舞いが、気づかないうちにオワハラになっていることもあります。ぜひご一読ください。

新卒採用市場から発生?オワハラの歴史

「オワハラ」問題が表面化されたのは2015年。

2015年に内閣府が大学生及び大学院生を対象に行った調査では、「企業からオワハラを受けた」と回答した学生が19.9%

およそ5人に1人がオワハラを受けたと回答しました。

(出典:内閣府 学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査(令和2年度))

この問題が表面化した結果、2020年にはオワハラを受けたと回答する学生は9.0%まで減りましたが、未だオワハラの存在は珍しいものではありません。

新卒採用市場では、学生はより良い内定をつかむため一人で何社もの企業に面接に行きます。

そのため内定を出しても後々断られるという企業側の誤算も多く発生し、一度内定を出した人材を逃さないためにこのような働きかけをする企業が多く出てきた結果、問題化したと考えられます。

また、この調査は大学生・大学院生を対象に行われたものの、オワハラが成立するのは新卒採用市場だけではありません

中途採用の現場でも、自社の内定と引き換えに就職活動を辞めるようなことを言ってしまうと、それはオワハラであると認定されます

求職者は何をオワハラと感じるのか

求職者は、具体的に企業からどのような行為をされたときに「オワハラを受けた」と感じるのでしょうか。

◆ 受けた「オワハラ」7割が一致

先に紹介した内閣府の調査では、オワハラを受けたと回答した学生のうち約7割が「内々定を出す代わりに他社への就職活動をやめるように強要された(早めに内々定を受ける旨の返答をしない場合には、内々定を取り消すと言われたなど)」と回答しています。

オワハラをする会社の印象

オワハラをすることで会社が受けるデメリットは、ズバリ会社の評判が落ちることです。

最近ではインターネット上に会社の評判を書き込むサイトも多く存在しますので、もしも入社前に内定者とトラブルを起こしてしまった場合、その事態がインターネットを通じて明るみに出てしまうこともありえます。

その結果、一人の内定者を失うだけでなく、今後の採用活動にも悪影響を及ぼす可能性があるのです。

採用には時間もコストもかかるため、内定者にはなんとしてでも入社してほしいという採用担当者の気持ちも理解できるのですが、入社を強要することはできません。

内定者との関係は、たとえ内定を辞退されたとしても良好に保っておくべきと言えるでしょう。

こんなやりとりはNG!オワハラ認定されるやり取り

では、面接時や求職者との連絡時、どんなことを言うとオワハラとなってしまうのか、いくつか例を挙げて解説します。

◆ 内定の際に他社の選考を断らせるオワハラ例

例1:「◎◎さんにはぜひ当社に来てほしいと思います。ですが、他に選考中の企業があれば今ここで断りの連絡を入れていただくことが条件です」

例2:「◎◎さんを採用内定とします。しかし、いま選考中の3社に3日以内に内定辞退の連絡を入れない場合、内定は取り消しとなります」

ポイント:「内定を出す代わりに他社の選考に断りを入れろ」「断りを入れない場合内定は取り消しになる」というように、内定を引き合いに出して他社の選考を終わらせようとするのは典型的なオワハラです

◆ 間接的に他社の選考に行かせないようにするオワハラ例

例1:「◎◎さんを採用内定とします。ただし、来週2月1日~28日の1カ月間の間研修に参加することが条件となります」

例2:「◎◎さんを採用内定とします。入社までの期間、2週間に1度内定者懇親会を開きますので必ず参加してください」

ポイント:必要以上に研修や懇親会への出席を強制させ、間接的に他社への就職活動ができないようにする行為もオワハラにあたります。

◆ 内定辞退を受け入れないオワハラ例

例1:メールや電話で内定辞退の連絡を受けても、「会社に来て直接書類を書かないと受理しない」などと理由をつけて会社に来させ、その後も書類を受け取らずしつこく慰留を行う

例2:メールや電話で内定辞退の連絡を受けても、なかなか受理せず、何度も何度も複数の担当者に理由を説明させる

ポイント:内定を辞退するという求職者の意思を尊重せず、度が過ぎる引き止め行為を行ったり、内定辞退をあきらめさせようと手続きを複雑化させることもオワハラにあたります。内定辞退は労力を考えると残念なことではありますが、すでに内定辞退の意を示した求職者を過剰に止めても会社にとってメリットはありませんので、やめましょう。

内定者は入社しても、しなくても大切に

インターネットの普及した時代、もはや内定者と企業のやり取りは全世界に公開されているものと思った方がいいかもしれません。

内定辞退は残念なことではありますが、過剰に引き止めるとその後の採用活動にも悪影響を及ぼしかねません。

ぜひ、自社でもオワハラにあたる行為が行われていないか、一度採用関連のやり取りを見直してみてはいかがでしょうか。

参考資料

内閣府: 学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査(令和2年度)

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