気になる初任給
建設業で新卒採用を検討している方や、これから建設業に就職をしようか悩んでいるみなさん。
建設業の初任給は、平均いくらかご存じでしょうか?
厚生労働省は、令和元年に業種ごと初任給の平均額を公開しています。
データから、学歴別建設業の初任給や他業種との賃金比較、また建設業の過去5年での初任給の推移についてまとめました。
建設業の初任給
こちらは、令和元年度の学歴別建設業の初任給平均額です。
基本的に、日本では学歴が高いほど初任給の平均は上がる傾向があります。
建設業でも、大学院卒の初任給平均は24.53万円なのに対し、高卒の初任給平均は17.61万円とおよそ7万円もの開きがあります。
学歴の高い人ですと、勉強してきた専門分野の知識や資格を生かした職種につく人もいるため、賃金には差が出るものと思われます。
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他業界との比較
次に建設業と他業界の賃金を比較してみましょう。
先ほどの建設業の賃金のほかに、国内の主要な産業の初任給平均を足しました。
データを見ると、全業種の平均やほかの主要な業種と比べて、建設業の初任給は高めであるということわかります。
どの業界にも重要な役割がありますが、インフラを支える建設業の初任給が高めに設定されているのは喜ばしいことではないでしょうか。
初任給の推移
今までご紹介してきたデータは令和元年度のものですが、年代ごとに初任給も増減しています。
5年間で建設業の初任給がどのように推移してきたかをまとめました。
5年前であるH27年と比較すると、すべての学歴区分で建設業の初任給は上昇していることが分かります。
上昇幅は、+0.7万円~1.65万円。最も上昇幅が大きいのは大学院修士課程卒(+1.65万円)ですが、次には高校卒(+1.30万円)が続いており、上昇幅には学歴による順序はありません。
新卒を採用する企業側としては、この初任給上昇の流れを考慮し、初任給については年度ごとに見直す必要があると言えるでしょう。
流れを考慮し、細やかな賃金設定を!
初任給の推移は1年単位では微々たるものですが、確実に上昇しています。
企業としては、数年新卒の初任給を変えていないようであれば、他の会社に比べて給料が安いという理由から人材が採用できなくなることも考えられます。
ぜひ、細やかに初任給を見直し、これから建設業で活躍したい新卒にアプローチを行ってください。
参考資料
厚生労働省: 令和元年賃金構造基本統計調査(初任給)の概況 同資料:H29年度版、H27年度版◆ 関連記事をチェック!
コメント
土木ですが参考に成りました。有難うございます。