ハローワークの採用難易度は?応募確率を上げるコツも解説!

職人採用のコツ

ハローワークに求人を出すことは、人材を獲得する手段のひとつです。

この記事では、

ハローワークに求人票を掲載する方法

ハローワークの採用難易度

ハローワークで応募確率を上げるためのコツ

ハローワークと有料求人媒体の違い

などについて解説していきます。

ハローワークとは?

ハローワークの正式名称は「公共職業安定所」。略して「職安」と呼ぶこともあります。

ハローワーク(公共職業安定所)は、求職者と求人事業主に対して、さまざまなサービスを無償で提供する、国(厚生労働省)が運営する総合的雇用サービス機関です

企業は、ハローワークに求人票の登録を行うことで、求職者に求人を見てもらうことができます。求人は、インターネットサービスにてWEB上に公開することもできます。

ハローワークに求人票を掲載する方法

ハローワークに求人票を掲載する

ハローワークで求人を出す方法をまとめました。

ハローワークに求人票を掲載する方法

求人票の出し方

ハローワークに自社の求人票を掲載したい場合、下記いずれかの方法で申し込みを行います。

・ハローワークに出向いて求人申込み手続きを行う

・事前に会社のパソコン等で求人情報を仮登録してから、ハローワークでの内容確認を経て本登録する

どちらの方法を選ぶにしても、一度はハローワークに足を運ぶ必要があります。

掲載内容をじっくり考えられるため、事前にパソコンで求人情報を登録しておくほうがおすすめです

なお、ハローワークはそれぞれ管轄する範囲が決まっています。例えば、東京のハローワークの管轄は区や市ごとに区切られています。自社を管轄するハローワークを確認したい場合は、全国のハローワーク所在案内をご覧ください。

求人票の申込みは管轄のハローワークでしかできないので、注意が必要です。

求人票の作り方

ハローワークに行くと、「求人申込書」という記入用の用紙をもらうことができます。

求人申込書に必要な条件を入力し、受理されると求人票が掲載されます。

ハローワークの求人票(サンプル)は、横書きの紙に給料や休みなどの雇用条件が記載される、シンプルな構成です。

求人票が掲載されたら

求人票が掲載されたら、あとは待つのみです。

求人に応募が入った場合には、ハローワークから連絡があります。

ハローワークの採用難易度

ハローワークの採用難易度

ハローワークで人材を採用するのは、どの程度の難易度かをまとめました。

「応募者ゼロ」は、よくあること

ハローワークでの採用活動において「数ヶ月待っても応募者ゼロ」というのはよくあることです。

ハローワークに求人を出しても応募がこない理由は、大きくわけて2つあります。

・2024年現在、求職者の数よりも人が欲しい企業の数が多く、採用難の時代であること

・ハローワークの求人票に掲載できる情報量は限られているため、求職者が応募に踏み切るまでの充分な情報が提供しにくいこと

以下の項目で、それぞれの問題点について具体的に解説します。

採用難の時代である

2024年6月時点で、建設業の求人倍率は3.1〜8.3倍と、非常に厳しいデータが出ています。

職種有効求人倍率(2024年6月)
建設・採掘従事者4.80
建設躯体工事従事者8.38
建設従事者(建設躯体工事従事者を除く)4.36
電気工事従事者3.13
土木作業従事者5.48
参考:職業計1.06
データ出典:厚生労働省 一般職業紹介状況(令和6年6月分)について

上表は、求職者1人に対して求人票を出している会社が何社あるかを示す「有効求人倍率」のデータです。

例えば電気工事士の有効求人倍率は3.1倍。これは、電気工事士が欲しい会社3.1社に対して、求職者が1人しかいないことを表しています。

建設業界は、職人の高齢化と若者の建設業離れが重なってハローワークでの採用は非常に厳しくなっています。

充分な情報提供がしにくい

ハローワークの求人票(サンプル)には、給料や休み、勤務時間など、最低限の情報しか掲載することができません。

しかし、求職者にとっては転職先を選ぶ際、会社の雰囲気など労働条件以外の点も重要です。

求人票で会社の魅力が伝わりにくいため、応募するきっかけが生まれにくいという点も、ハローワークの採用が難しいと言われる理由の一つです。

ハローワークで応募確率を上げるためのコツ

ハローワークで応募確率を上げるコツ

採用難易度が高いとはいえ、無料で利用できるハローワークは最大限活用したいところです。

応募が来やすくなる求人票の書き方について、コツをまとめました。

求人票の条件はなるべく詳細に書く

応募の確率を上げるコツ1つ目は、求人票の条件はなるべく詳細に書くことです。

ハローワークの求人票(サンプル)はシンプルな分、給与や休日数など条件で比較されやすい傾向があります。

休日数が多めの会社であれば、「休日等」の項目に夏季休暇や年末年始の休日を具体的に記入したり、その他に設けている休日制度についてもれなく記載しましょう。

給与面で他社に差をつけられる会社であれば、基本給のほか、賞与の実績や、給料以外に支給している手当についても詳細に金額を記載すると、より収入のイメージがつきやすくなります。

自社のPRすべき箇所を知るために、同じ地域の同業他社の求人を見て研究することも大切です

仕事の内容や会社の特長など働くイメージが伝わる情報を書く

応募の確率を上げるコツ2つ目は、自社で働くイメージが伝わる文章を入れ込むことです。

ハローワークの求人票(サンプル)には、「仕事の内容」「事業内容」「会社の特長」 など会社のイメージを伝えることのできる項目がわずかに存在します。

条件以外の魅力を伝えることができるチャンスですので、これらの項目はかならず活用しましょう。

また、「仕事の内容」の項目には、「初心者でも丁寧に教えます」「先輩がついて一対一で教えます」など、求職者が安心して応募できるような文章を添えると効果的です。

ハローワークと有料媒体の違い

求人を掲載する手段は、ハローワーク以外にもあります。具体的には、有料で掲載できる求人サイトや、求人情報誌などが挙げられます。

ハローワークに掲載して数ヶ月経っても手ごたえのない場合や、急いで人材を獲得する必要がある場合は、有料求人媒体に掲載することも検討する必要があります。

ハローワークと比較した際、有料求人媒体が優れているところの例は、以下のとおりです。

・写真の掲載ができる、PR文章を入れるスペースが充実しているなど、会社の魅力が伝わりやすい

・専属のライターが会社のPRを書いてくれる

・特定の業界に特化した求人媒体があり、業界への転職意欲が強い人に見てもらいやすい

電気設備業界で人材を探している企業様で、ハローワーク以外の求人サイトを検討している方は、ぜひ電気設備業界専門の求人サイトの利用もご検討ください。

まとめ:大事なポイント3点をおさらい

本記事の内容で、大事なこと3つをまとめました。

・無料であるハローワークは、最大限有効活用しましょう

・ハローワークの採用難易度は高いので、なるべく会社の魅力が伝わるよう多くの情報を記載しましょう

・ハローワークで採用が難しければ、別媒体への掲載も検討しましょう

以上が、本記事のまとめです。

ハローワークで採用できたら言うことなし。取れなければ別媒体も検討!」というような採用方針で、人員に余裕があるうちに採用活動を進めておくのが理想的です。

採用成功目指してがんばりましょう!

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