書いたら逆効果!?求人の価値を下げるネガティブワード6つ

職人採用のコツ

逆効果になってしまう会社PR

求人を出すとき、会社PRを書く欄が設けられていることがあります。

何を書くかを考えるのはただでさえ難しいですが、良かれと思って書いたPRが逆に求職者にネガティブな意味にとらえられ、応募の妨げになってしまうことも。

この記事ではついつい書いてしまいがちですが、実はキケンな求人PRに使うべきでないワードについてご紹介します。

自社で求人を出している方や、これから求人を出すことを検討している方は、ぜひご参考ください。

実はNGな求人PR6つ

では、ここからは項目に分けてNGなワードとその理由を解説していきます。

幹部候補の採用です

まずは求人サイトでもよく見かけるこの文言。

NGの理由は大きく分けて2つで、求職者にとって遠い未来の話であることと、求職者にプレッシャーを与えてしまうことが理由です。

そもそも求職者はまだ会社のことを何も知らないのですから、自分がこれから入るかもわからない会社で幹部になる想像など到底できないという人が多いです。遠い未来のことよりも、入社して1年~3年間の働き方について説明した方が、働く想像がしやすいです

経験者の採用であれば上昇志向の強い求職者にタイミングよく出会い、プラスに働くケースがないとも言いきれませんが、かなり応募ハードルがあがる書き方なので、まず全体の応募数は減ってしまうでしょう。面接の機会が減れば、その分いい人材と出会うチャンスも減ってしまいます。求職者の中には、実は幹部適性があるのにまだ自分の可能性に気づいていない人もいるので、そういった「金の卵」と出会うチャンスを逃してしまうかもしれません。

未経験採用であればほとんどの場合求職者にプラスに働くことはなく、よほどの理由がない限りは書くことをおすすめしません。目先の研修や一人前になるまでのプロセスについて細かくPRした方が効果的です。

即日採用!/急募!

「即日採用」「急募」というワードがNGな理由は、人が足りていない=ブラックな会社なのではないかという不安を抱く人が多いからです。

特に建設業は人手不足の会社が多いため「この会社は人が全然いなくて入社したら激務なのではないか?」「人が足りなくて焦っているということは、入社した人がすぐ辞めてしまうような現場環境なのでは?」と良くない想像を抱く人が多いです。

また、求職者にとって転職は人生の一大イベントです。「次は長く働ける会社に勤めたい」と考え、慎重に転職先を選んでいる人からすると「即日採用」「急募」というワードは自分の気持ちに反して軽い印象を受けます。自分の気持ちを伝えて、しっかり選考して欲しいという求職者の期待を裏切ってしまう可能性もあるのです。

選考が早い場合でも、「結果は1週間以内(または1週間程度)にお伝えします」と記載しておく方が無難です。

なお、短期アルバイトや日雇いなど短期雇用を目的とした募集の場合はこの限りではありません。

アットホームな職場です

アットホームなこと自体が悪いわけではないのですが、この言葉は求人サイトで様々な会社に使い倒されてしまったため、良くないイメージを持ってしまった人が多くいます。

例えば「前の会社が親族経営で意見が言えなくて嫌だった」という人や「前の会社が飲み会が多すぎて嫌になった」という人がその会社に入る前「アットホームな会社です」という宣伝文句が書かれていたのを覚えていると、「『アットホームな会社』と書かれている求人はよくない会社だ!」と捉えてしまうのです。

現に、検索サイトで「アットホームな会社」と検索すると、良くない印象を持っている人の声が多く見つかります

もう少し具体的に自社をPRする言葉を探した方がよいでしょう。

社訓、企業理念、社長の想いなどの書きすぎ

社風や社訓、会社の理念などは書きすぎると「自分には合わない」と感じてしまう人が出てくるためたくさん書くことはオススメしません。

多くの場合、実際に働いていない会社の理念を求人票で見たところで何か深い感情を抱くことはありません。どうしても伝えたいのであれば、面接に来てもらった際に担当者の口から直接話した方が伝わります。

求人のスペースは限られているので、優先すべき情報は給与・福利厚生、入社後の働き方など現実的な情報です。

とはいえ会社のカラーを伝えておくことはいいマッチングにもつながるので、数行程度にかいつまんで紹介するのであればプラスの作用もあります

求める人物像を書きすぎ/抽象的に求めすぎ

求人媒体によっては、「求める人物像」を書く欄がありますが、ここにたくさんの内容を盛り込むことや、ハードルの高いことを書くのはNGです。「自分はこの会社に応募しても受からない」と思わせてしまい、応募されない可能性を生んでしまうので、多くのことを求めるのはやめましょう。

求める人物像は理想を書くのではなく、「最低限出来てほしいこと」「7~8割程度の人は当てはまること」をイメージして書きましょう。個数は1個~3個程度にとどめておくのが無難です。

◆ 求める人物像の例

・コツコツと真面目に取り組める方

・工事や電気に興味を持って学んでいける方

・技術の幅を広げたい・もっと色んな工事をやってみたいと思う方

・コミュニケーションを大切にしながら仕事を進めていける方

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また、求める人物像を抽象的に書きすぎるのもNGです。例えば「やる気のある人」や「明るい人」と書くと、「自分はどの程度やる気があるのか…」「果たして自分は明るいのか…」と求職者が悩んでしまうかもしれないので「目の前の仕事を実直にこなせる人」「社員や取引先に笑顔であいさつができる方」というようにシーンを限定して具体的に書くのがいいでしょう。

社内イベントを打ち出しすぎ

特に現代の若者は、時間外の付き合いを嫌う人が増えています。

「週に1回は飲み会をしています」「休日は毎週釣りに行っています」など社内イベントを打ち出しすぎると、それを嫌がる人からの応募は減ってしまいます。

会社の方針として「イベントには絶対に参加してほしく、参加できない人材はいらない」という場合はミスマッチを減らすために記載したほうがいいかもしれませんが、イベントは時々参加してくれればいいという場合は、イベントの頻度は書かない方がいいでしょう。

「気が乗らないときは断れそうな書き方」を意識すると、求職者も気が楽になりますよ。

◆ 定期イベントの書き方の例

・定期的に時間の合った人で集まり、夕ご飯会を開催しています。自由参加なので気が向いたら参加してください!

・釣りが趣味の人は、社内の何人かで釣りに行っています。興味のある方は自由に参加することができます!

このように、「あくまでも自由参加である」ことを記載しておきましょう。また上記の例では「飲み会」という言葉を使わず「夕ご飯会」と表記しています。これは、お酒が苦手な人への配慮になります。絶対にお酒を飲まなければならないシーンは現代ではほとんどないと思いますので、このような書き方もおすすめです。

イベントが年に数回程度なのであれば許容する人も多くいるので、「季節の変わり目ごとに懇親会を行っています」「期末のみ懇親会があります」と書くのもいいでしょう。

なお、求人の書き方に気を付けても閲覧が増えない・応募が来ない場合はプロが原稿を作成する電気設備業界専門の求人サイトの利用もおすすめです。

求職者目線の求人を!

NGワードを6つご紹介しましたが、総じて言えるのは「求職者目線に立った時に困ってしまうことはかかないのがベター」ということです。

求人を作成したら、入社したての社員にチェックしてもらい、率直に感想を聞いてみることもオススメです。

求職者目線の求人をつくり、採用の確率を上げましょう!

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