【採用担当向け】建設業の面接質問集|経験者・未経験者別に紹介!

職人採用のコツ

建設業の採用担当者向けに、面接で求職者に聞くべき質問をまとめました。

面接の基本的な流れ

建設業界未経験者向けの質問

建設業業界経験者向けの質問

に分け、解説していきます。

「相手のことを知り、自社のことを知ってもらうためにはどうしたらいいの?」とお悩みの面接担当者様は、ぜひご覧ください。

面接の基本的な流れ

一般的な面接の流れは、以下の通りです。

以下で、各項目について解説していきます。

入室・挨拶

求職者が約束した面接の時間よりも早く来社した場合、会社内の静かな場所で待機してもらいましょう。

時間になったら、面接官は求職者と対面します。

別の場所で待機していた求職者に面接室まで来てもらうか、あらかじめ入室してもらった場所を面接室として、面接官が後から入室するかになりますが、どちらでもかまいません。面接室まで来てもらう場合は、案内係をつけましょう。

求職者と対面したら、挨拶をします。

挨拶の際は、面接官も企業名、所属部署、自分の名前を名乗りましょう

自己紹介

面接では、最初に自己紹介をしてもらうのがおすすめです

事前に履歴書をもらっていて、ある程度の経歴を把握している場合もありますが、お互いの緊張を解き、後の質疑応答をスムーズに行うためにも自己紹介は役立ちます。

面接官からは、「まずは、自己紹介をお願いします」と伝えましょう。

以下のような内容を聞き出せれば、次の質疑応答へ進みます。

自己紹介はアイスブレイク的な意味合いが強いため、大まかに求職者の人となりがわかればOKです。

追加で聞きたいことや、自己紹介の中で気になることがあれば、自己紹介が終わった後に質問しましょう。

志望動機等、企業からの質疑応答

志望動機やこれまでの経験などを聞き、自社と求職者がマッチしそうかを確認します。

具体的な質問例は、【建設業向け】求職者への質問集の項目で、経験者未経験者別に解説しています。

求職者からの質問

求職者に質問を終えたら、求職者から企業に対して質問はあるか確認します。

質問しやすい雰囲気を作り、お互いに気になることを残さないことが大切です。

【未経験者向け】求職者への質問集

【未経験者向け】求職者への質問集

建設業の面接担当者が、求職者に聞くべきことを解説します。

この項目では、求職者が建設業未経験者の場合を想定して質問をまとめています。

志望動機を聞く

まずは、志望動機を聞きましょう。

志望動機を聞く時のポイントは、以下の2点です。

ここで注意しておきたいのは、あまり立派な志望動機を期待しないことです。

建設業界未経験者の場合、「職人に憧れがあった」「安定した生活を送れそうだから」「稼げそうだから」など、志望動機は漠然としていることも多いです。

実際に働いたことがない以上、立派な志望動機を期待しても仕方がないので、あまり内容を重視する必要はありません。

やる気を感じるかどうかや、自社に適した人柄かどうかを判断しましょう。

志望動機の想定問答集

「今日は来て下さってありがとうございます。早速面接をはじめます!あまりかしこまる必要はないので、思ったことを正直に話してくださいね」

―はい。よろしくお願いします。

「当社の求人は、どのように見つけたんですか?」

― 正社員で就職がしたくて、ハローワークを見ていたら見つけました。

「そうでしたか。どうして、職人の仕事に興味をもったのですか?

―手に職を付けたいと思い両親に相談したら、親戚に職人がいると聞いたんです。それからネットで調べて、自分でもやってみたいと思い、応募しました。

「いろんな建設会社の求人があったと思いますが、なぜ当社に応募してくれたのですか?『家から近い』とか『稼げそう』とか、正直な理由でかまいませんよ」

― 実家から通える会社を探していたので、家から近かったというのはひとつの理由です。他には“未経験歓迎”と書いてあったので、イチから教えてくれそうだと思って応募しました。

未経験者との面接では、「志望動機」のように固い言葉を使うよりも「建設業の仕事はどんな風に知ったか」「なぜ当社に応募してくれたか」など、やわらかい言葉を使った方が相手の自然な反応を引き出せます。会社方針にもよりますが、未経験者の場合は立派な志望動機があるかどうかよりも、「きちんと受け答えができているか」を重視する評価方法もあります

これまでの経歴を聞く

志望動機を聞いた後は、求職者のこれまでの経歴を訪ねます。

履歴書がある場合は、履歴書に沿って質問していきましょう。

求職者に特に確認しておきたいことは以下の2点です。

直近の勤務先についての質問は、どのように活躍していたのかを聞き、自社でも活躍してくれそうかどうかを判断しましょう。

直近の退職理由についての質問では、求職者が会社のどのようなところに不満を抱きやすいのかを知ることができ、ミスマッチの解消につながります。

経歴を尋ねる際の想定問答集

「(履歴書を見ながら)現在は、清掃の会社で働いているんですね。」

―はい。

「この会社では、何年くらい働いていますか?」

―2年ほどです。

「2年というと、お仕事もだいぶ任されるようになってきましたか?

―そうですね。他のパートさんのシフト管理などもやっています。

「それはすごいですね。お仕事は結構大変ですか?

―そうですね。残業が結構多くて。毎日2時間くらい残業があるんです。

「それは大変ですね。転職したいと思ったのは、残業の多さが理由ですか?

―それもありますが、一番の理由は契約社員の雇用で、この先が心配なことです。将来を考えるともう少し安定した仕事に就きたいと思っています。

「今までの経歴を教えて下さい」と相手に回答を投げてしまうより、履歴書を見て、気になったことを質問していく形式の方が求職者にとって受け答えがしやすいです。また、現在の会社を辞めたい理由は求職者にとって答えにくい部分です。「お仕事は大変ですか?」というように、相手が現在不満に思っていることを話しやすいような質問を投げかける工夫が必要です。

仕事内容のすり合わせ

求職者について知りたいことを聞き終わったら、会社から求職者へ仕事内容を説明する時間を設けるようにして下さい。

特に建設業未経験者を面接する場合、業務内容を説明することは非常に重要です

求人票に書ける情報は限られているので、求職者は仕事内容について充分に理解できていない可能性もあります。

面接時にきちんと仕事内容について理解してもらうことが、採用のミスマッチを防ぐことにつながります。

仕事内容の説明例

「では、ここからは仕事内容について私から少し説明させていただきますね。」

―はい。お願いします。

「ハローワークにも書いてありますが、当社は住宅の電気工事を中心に行っています。新築のお宅に行って、電気が使えるように配線工事を行っています」

―はい。

「1日の流れで言うと、朝は8時くらいに事務所に集合して、その日の準備をして、車に荷物を積んで現場まで行きます。◎◎さんは免許をお持ちのようですが運転はできそうですか?」

―定期的に乗っているので、大丈夫だと思います。

「それは心強いです!運転して現場に行って、9時には作業をはじめます。見習いのうちは手元作業といって、簡単な作業や道具の受け渡しなどのお手伝いから始めてもらいます」

―はい。

「先輩がいろんな作業を教えていくので、少しずつ覚えていって下さい。10時と15時に15分ずつ休憩があって、みんな飲み物を飲んだりタバコを吸ったりしています。お昼休憩は1時間。それ以外の時間は作業で、だいたい17時に終わりですね」

ここまでで、なにかわからないことや質問はありますか?

―現場作業は初めてで、道具を持っていないのですが大丈夫ですか?

「道具は会社で用意するので最初に買う必要はありませんよ。慣れてきたら自分の腰道具が欲しくなるのでみんな買ったりしていますね」

―わかりました。それから、現場はどの辺が多いですか?

「現場は大体事務所から20分~30分くらいのところですね。県外の現場や出張はないので、実家から通うのも安心ですよ」

―わかりました。それから、現場での作業についてなのですが…(続く)

未経験者の場合、現場のことがイメージできるように1日の流れに沿って仕事内容を説明するのが効果的です。「思っていたのと違った」というミスマッチをなくすために、時系列に沿って丁寧に説明しましょう。また、説明の最中に「こんな作業がありますけど、大丈夫ですか?」「説明した中で何か分からないことはありますか?」というように、都度質問を投げかけ、お互いの疑問をできる限り解消することが大切です。特に朝の事務所への集合時間や出張のあり/なしなど、労働時間や場所に関することは事前に説明して下さい

労働条件のすり合わせ

仕事内容のすり合わせと同じく大切なのが、労働条件のすり合わせです。

労働条件について正しく認識されていないと「こんなはずではなかった!」というミスマッチが生まれてしまいます。面接の場できちんと理解してもらいましょう。

労働条件の説明例

「では、雇用の条件についても私の方から詳細を説明させて頂きます」

―お願いします。

「基本給はハローワークの求人票の通り、未経験だと20万円~24万円の間で決定します。ただし、試用期間が3ヶ月ありまして、そのあいだは日給1万円です」

―はい。

「次にお休みは、隔週の土曜と日・祝です。土曜日は隔週なので、休みと休みでない日が半分ずつです。土曜は忙しい時は休日出勤になることもありますが、その場合は平日に代休を取ってもらっています。毎週お休みではないですが、大丈夫そうですか?」

―はい。今の会社もそうなので大丈夫です。

「ありがとうございます。そのほかの福利厚生や手当は、求人票の通りですね。何か分からない仕組みはありましたか?」

―求人票にある、資格手当というのは何の資格を持っていればもらえるんですか?

「資格手当は、第二種電気工事士という資格を取るともらえるようになります。月に5千円がお給料にプラスされますね。資格が取れるように先輩たちもサポートしてれますよ!」

労働条件について、特に丁寧に確認すべきなのは給料と休日についてです。お給料は、試用期間など支払うお金に変動がある際は必ず説明しておきましょう。また、お休みについては「月に1度くらい休日出勤がある」など、実情も交えて正直に話しておくことが入社後のトラブル回避に繋がります。労働条件がなかなか求職者と折り合いがつかない場合は、求人票の表記を見直す必要があります。プロのアドバイスを元に掲載できる電気設備業界専門の求人サイトの利用もご検討ください。

そのほか、気になることの確認

ある程度求職者の情報を聞き、会社のことも話し終えたら、お互いに気になることについて確認するようにしましょう。「今まで話したことでも、社員のことでも何でも質問してください!」というように、オープンな姿勢を心掛け、求職者の疑問を解消しましょう。

企業から求職者への質問例

―選考結果は1週間ほどでお出ししますが、もし入社してくれるとしたら何月くらいから働けそうですか?

― 他にも、別の会社は受けているんですか?建設業の会社以外にもいろいろ見ているんですか?

― 会社から自宅までは何分くらいかかるんですか?もし入社したら、車通勤ですか?

求職者から企業への質問例

―今いる社員の方に、未経験で入ってきた人はいますか?

―今いる会社を辞めるのに1ヶ月くらいかかりそうなのですが、大丈夫ですか?

【経験者向け】求職者への質問集

【経験者向け】求職者への質問集

建設業の面接担当者が、求職者に聞くべきことを解説します。

この項目では、求職者が建設業経験者の場合を想定して質問をまとめています。

これまでの経歴を聞く

求職者が建設業経験者の場合、経歴の確認は非常に大切です。

特にチェックしたいポイントは、以下の4点です。

今まで扱ってきた工事分野

扱ってきた工事の種類について確認します。これまでの経験が自社の工事に活かせるかどうか判断するため、詳しく聞きましょう。

経験年数/職場でのポジション・職長経験の有無

工事の経験年数を聞きます。「空調工事2年、計装工事7年」など、扱ってきた年数が違う場合もありますので工事の分野ごとに確認しましょう。また、職長経験や現場管理経験の有無についても確認しておくと、自社でどのように活躍してもらえそうかイメージしやすくなります。

施工実績(必要があれば)

扱ってきた建物の規模感を把握するために、施工実績を聞くのも有効です。細かく知りたい場合は工事経歴書の準備をお願いするのもいいですが、書類の作成が苦手な方もいるため、できる限り提出してもらう書類は少なめにしておきたいところです。

現場作業以外にしていたこと

「現場作業をしつつCADで図面も書いていた」「パソコンが得意でエクセルを使った作業を任されていた」など、工事の実作業以外に得意分野がある人もいます。今後のポジションを考えるために、現場作業以外のスキルについても確認しておきましょう。

経歴を尋ねる際の想定問答集

「ご来社いただきありがとうございます!早速面接を始めていきたいと思います」

―はい。よろしくお願いします。

「(履歴書を見ながら)◎◎さんは、現在は××電設工業様に在職中とのことですが、現在はどんな工事をされているのでしょうか?

―現在の会社では、新築住宅の配線工事を中心に行ってます。たまにビルやテナント、工場の改修工事の現場もあって、そこでは配線作業の他に空調工事も行っています。

「では、配線工事と空調工事を中心に行っているんですね」

―はい。

「それぞれ何年くらい経験していますか?」

―配線は今の会社に入ってからずっとやっているので5年くらいです。空調も4年くらいやっていますが、空調工事は案件自体が少ないのでそれほど件数はこなしていないですね。家庭用のエアコンと、店舗用のマルチエアコンの取り付けくらいはできます。

「ありがとうございます。当社は空調工事が多いですが、慣れない部分は入社後に教えることができるのでご安心ください。職長経験や現場管理の経験はありますか?

―いえ。ベテランが多かったので、現場管理の経験はまだないです。いずれは目指したいと思っているんですが…。

「そうなんですね。当社は新卒で入ってくる職人も多いので、いずれは彼らの指導役もお任せしたいと思っています」

現場作業以外に任されていた作業はありますか?例えば図面を描くとか…」

―簡単な配線図ならCADで作ることができます。

「そうですか!当社でもぜひそのスキルを活かしてもらいたいですね!」

求職者は何ができて、何ができないのかを明確にすることが大切です。これまでのスキルは自社で活かしてもらえるか、できないことは入社後に教えられる体制が整っているかどうかを考えながら話をしてください。

志望動機を聞く

次に聞きたいのは、建設業界でキャリアを積んできた求職者が、なぜ転職したいと思ったのか?という点です。

求職者に質問したいことは以下の2点です。

特に確認すべきことは、求職者が現職(前職)で抱えた不満を、自社でなら解決することができるのか?という点です。

求職者の不満を解決できる体制が整っていなければ、採用しても早期離職に繋がってしまいます。

「辞める理由」は求職者にとっては少々話しにくいことでもありますので、言葉を選びつつ本音を聞き出しましょう。

志望動機の想定問答集

「◎◎さんは、なぜ当社の求人に興味を持ってくれたのですか?」

―実は、現職で年功序列の評価に悩むことが多く、同世代の仲間と働きたいと思って転職先を探しています。御社の求人に「若手が沢山活躍している」と書いてあり、同世代と切磋琢磨しながら働きたいと思い御社を志望しました。

「そうでしたか。年功序列の評価で悩むとは、具体的にどんなことですか?」

―私以外が50代、60代の職人さんばかりなので、いつまでたっても下っ端扱いが多いというか。自分としては将来職長・現場管理とステップアップしていきたいのですが、なかなかそういったポジションになれないんです。若いうちにいろいろ経験しないともったいないという焦りがあって、このままでいいのかと悩んでいます。

「◎◎さんはまだ28歳ですから、そういった環境だとステップアップしていくことは難しそうですね。当社は平均年齢が30歳なので、◎◎さんと同世代の方もたくさんいます。いい意味で実力主義なので、年齢が若いから職長になれないとか、入ったばかりだから下っ端扱いだとか、そういうこともありませんよ」

―それはとても魅力的ですね!

「どうして今の会社を辞めたいの?」と率直に聞かれても、求職者はなかなか本音が言い出しにくいものです。「なぜ当社に興味を持ってくれたのか」というように、やわらかい言葉を使って徐々に話を掘り下げていった方が相手の本音を引き出せます。また、求職者が自社の魅力と感じてくれたことにズレはないか、前の職場で抱えた不満を再度自社で抱えてしまわないか、きちんと確認しておきましょう。前職(現職)では不満だったことが、自社なら解決できるという結論に持っていく事ができると、お互いにとっていい採用になる可能性が高いです。

仕事内容のすり合わせ

求職者への質問が終わったら、会社から求職者へ仕事内容を説明する時間を設けるようにして下さい。

建設業の経験者は少なからず「前の会社はこうだった」という前提のもとで入社後のイメージを想像しています。

前職と同じようにできることや、できないことを面接時にきちんと理解してもらうことが、採用後のミスマッチを防ぎます。

特に説明しておきたいポイントは、以下の3点です。

仕事内容の説明例

「では、ここからは仕事内容について私から少し説明させていただきますね」

―お願いします。

「求人票にも書きましたが、当社は空調工事を中心に、配線工事や照明の取り付けなども依頼があれば行っています。現場は住宅、ビル、工場など色々ありますが、最近は工場の依頼が多いです。工場の場合は、業務用エアコンの改修がメインです。◎◎さんは、業務用エアコン工事のご経験はないですか?

―そうですね。住宅と、店舗用のエアコンくらいしか経験がありません。

「当社としては入社後に覚えてもらえれば大丈夫だと思っていますが、空調工事がメインになるのはいかがですか?

―はい。僕としても空調工事は覚えていきたいと思っていたので、大丈夫です。

「それならよかったです。また、工場の工事はまれに夜勤があって大体月に1度くらいは夜勤に入ってもらうこともありますが、それはいかがでしょうか?

―問題ありません。

「わかりました。次に現場ですが、今は県南部の工業地帯が多いですね。基本的には県内の現場ですが、年に数回は他県へいくこともあって、まれに泊まりになることもあります。現場が遠い時は直行直帰で、近ければ朝8時くらいに事務所に集合して社用車で現場に向かいます」

―はい。今の会社とそれほど変わらないので、問題ありません。

現場作業がない日は、パソコンで図面を書いてもらうこともあります。繁忙期は基本的に現場に出っぱなしですが、閑散期は午前中に事務所作業で午後に現場という日もあります」

―わかりました。

「まずは現場作業に慣れてもらって、経験を積めば、将来的には◎◎さんが希望している現場管理へのステップアップも目指せます。◎◎さんと同じくらいの歳で入社した社員も、5年勤めて今は現場管理をしていますよ」

―そうなんですね!

仕事内容について詳細を説明するのはもちろんですが、それ以外に忘れてはいけないのが「作業の時間や作業開始前の移動について」「事務作業など現場以外での仕事について」です。「思ったより拘束時間が長い」「想定していなかった事務作業を任される」など「こんなはずではなかった」というすれ違いがあると、求職者の早期離職に繋がりかねません。面接ではいいことばかりを説明してしまいがちですが、きちんと会社の実情を把握してもらうようにしましょう。

労働条件のすり合わせ

労働条件についても説明します。

求人票にきちんと書いたつもりでも、求職者が見落としていたり、内容について誤解をしている場合があるので、求人票を読み合わせるようなイメージで条件を確認していきましょう

特に確認しておきたいポイントは、以下の2点です。

労働条件の説明例

「次は、労働条件について再確認をさせて下さい」

―はい。

「基本給は求人票の通り、25万円~35万円の間で決定します。試用期間が3ヶ月ありまして、そのあいだは手当がつきません」

―わかりました。

「賞与は基本的に年2回出ます。会社の売り上げと、個人の頑張りで金額は変わります。昇給は年に1回の定期昇給がある他に、現場での頑張りを見て随時上がることもあります。半年前に入社した社員も、入社5ヶ月で給料が1万円アップしていました」

―そうなんですね!

「次に、手当についてですが、試用期間の3ヶ月後から支給されます。◎◎さんは2種電工を持っているので、毎月資格手当が5千円つきます。1種をとれば、1万円つくようになるのでそれを目指しても良いかもしれませんね」

―はい!

「それから、残業代についてですが、当社はいわゆる“みなし残業制”を採用しています。20時間までの残業代は元々の給与に含まれます。残業は月に10時間ほどなので、20時間を超えることはあまりないですが、もし超えた場合の残業代はお支払いします」

―わかりました。

同業他社からの転職者は、お給料にシビアです。基本給のほかに、手当や残業代でどれくらいもらえるのか?というイメージが実際の収入と離れていると求職者の不満につながります。もらえるお金、もらえないお金の認識をきちんとすり合わせておきましょう。労働条件がなかなか求職者と折り合いがつかない場合は、求人票の記載を見直す必要があります。プロのアドバイスを元に掲載できる電気設備業界専門の求人サイトの利用もご検討ください。

そのほか、気になることの確認

ある程度求職者の情報を聞き、会社のことも話し終えたら、お互いに気になることを確認しましょう。

「今まで話したことの中で気になることでも、他のことでも何でも質問してください!」というように、オープンな姿勢を心掛け、求職者の疑問を解消しましょう。

企業から求職者への質問例

―現職でのお給料はどれくらいでしたか?

―当社の働き方や評価制度の中で、なにか疑問に思うことはありますか?

―もし入社してくれるとしたら何月くらいから働けそうですか?

求職者から企業への質問例

―結婚して家庭を持つことを考えているのですが、子どもの行事などの際に休みを取っている人はいますか?

―休日出勤はありますか?

―働いている社員さんたちは仲がいいですか?

まとめ:優秀な人材確保のため相互理解を

面接というと「相手のことを知る」という意識が強くなりがちですが、実際には相手のことを知り、会社のことも知ってもらうための場です。

お互いの疑問を解消し、気持ちよく入社してもらえるように準備を整えて面接に臨みましょう。

この記事が、面接についてお悩みの方にとってお役にたてば幸いです!

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