どんな人を採用する?
面接でいろいろ質問しても、結局誰を採用したらいいかわからない…
そんな風にお悩みの方もいるのではないでしょうか。
特に困るのは、未経験者の場合。
経験者であれば工事経歴や資格である程度の判断できるものの、全くの素人だと「どんな人なら長く働いてくれるのか?」ということが分かりにくいですよね。
そこで、採用にお悩みの方のために「他社がどんなところを決め手に採用するか」また「こんな人は避けた方がいい」というポイントについてリサーチしてきました。
実録・採用の決め手4選
では採用を担当している方の声とともに、採用の決め手になったことを紹介していきます。
◆ 未経験なりに勉強をしていたから選んだ
電気工事士の募集をかけて、未経験者からも何名か応募がありました。
未経験者で採用したのは1人ですが、決め手は「独学で第二種電気工事士の勉強をしています」という話があったことでした。
とりあえず働きたいという感じではなく、電気工事の仕事がしたいんだということが伝わってきたので頑張ってくれるんじゃないかと思ったんです。入社してもうすぐ1年ですが、予想通り順調に成長してくれています。 (電気工事会社・採用担当)
◆ 年齢が若いから選んだ
未経験者の採用基準は、正直年齢によるところが大きいです。
というのもウチは夜間作業と日中作業、どちらもやってもらわないと現場が回らなくって、若くて体力のある子じゃないとなかなか持たないんですよね。
だから未経験の場合は年齢が第一。あとはスポーツをしていたとか、前職が引っ越し屋とか、経歴を聞いて体力がありそうな人を採用しますね。人手不足のなか贅沢は言っていられないので学歴なんかは二の次です。 (電気工事会社・代表兼採用担当)
◆ 自分の会社に入社した姿を想像して選んだ
「面接に来てくれた人が、もしウチに入社したらどんな感じかな?」ってことを想像して、しっくりくる人を選ぶと失敗がないですよ!
以前、立派な大学を出てる人が面接に来てくれたんですけど、今いる若い子たちの中でその人がなじんでいるのが想像出来なかったんですよね。
それでその人はお断りして、採用したのは高卒・普通科出身で電気の知識はないけど元気のよかった子です。その子はやっぱりウチに合ってたみたいで今も頑張ってくれてます。
経歴だけで選ばないで、自社に合う人を選ぶのがコツです! (電気工事会社・代表兼採用担当)
◆ 電話・メールの受け答えがしっかりしていたから選んだ
何人か応募してくれた人の中で迷った末、電話とメールの応対がしっかりしていた方を採用しました。
これには理由があって、ウチでは最初は電気工事をやってもらって、ゆくゆくは施工管理になってもらうことを視野に入れているんですね。
施工管理にはお客様対応もやってもらうのでビジネスマナーが大事なんです。
現場が忙しいからビジネスマナーをイチから教えている時間ももったいないし、相手への受け答えが丁寧にできる人は社員やお客さんから好かれるだろうと思って、電話・メール応対が丁寧だった人を選びました。すぐに現場に溶け込んでくれて、採用して正解だったなと思っています。(電気工事会社・採用担当)
4つの意見から導く採用のポイント
これら4つの意見、全てバラバラのことを言っているようですが、実は4社とも同じく大切にしていることがあります。
それは「自社の環境を客観的に見て、適した人材は誰なのか考えている」ということです。
経歴がどれだけ立派かで選ぶのではなく、「自社の社員達に溶け込んでくれるか」「仕事を任せた時に活躍してくれそうか」とあくまでも自社に合うかどうかで考えるようにしましょう。
自社に適した人材が定まっていない場合、プロのアドバイスを元に狙いを定めるのも効果的です。電気設備業界専門の求人サイトの利用もご検討ください。
他社が「不採用」を出すポイントは
反対に、採用担当が「こんな人は不採用にしている」という意見も集めてきました。
◆ ヒゲ・茶髪・ピアスはNGです。ウチがどうというよりかは元請けさんが厳しいので。(電気工事会社・代表兼採用担当)
◆ 元気がない人。声がよく聞き取れない人。体育会系の社風なので入ってきても合わないと思います。(電気工事会社・代表兼採用担当)
◆ 言葉づかいをきちんとしようという気持ちが感じられない人。敬語を間違えるくらいはいいんですが、ダラダラしゃべるのはNGです。(電気工事会社・採用担当)
◆ 特にこれがNGということはないですが、事務所の女性陣に「今の子どうだった?」と評判を聞くようにしています。一緒に仕事をする社員の意見って大事なので。そこであまりにも評判が良くないと難しいかなって思います。(電気工事会社・採用担当)
まとめ
今回の採用担当者から聞いた意見から、採用すべき人の見極め方を総括すると、
◆ 採用は立派な経歴があるかどうかよりも自社の雰囲気や仕事内容に適しているかどうかで選ぶ。迷ったら「入社後の姿」をイメージして活躍してくれそうな人を採用する。
ということになります!
ぜひ、採用に迷ったら参考にしてくださいね。
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