電気工事士試験のCBT方式とは?メリットや向いていない人の特徴も解説!

建設ニュース

【2023年新設】電気工事士のCBT方式試験とは?

電気技術者試験センターから、2023年(令和5年)の第一種電気工事士・第二種電気工事士の試験情報が発表されました。

2023年(令和5年)より、電気工事士試験は「CBT方式」での受験が可能となります。CBT方式の解説、CBT方式試験のメリット・デメリットやCBT試験に向いていない人の特徴についてもご紹介していきます。

電気工事士のCBT方式試験はパソコンで受験する

CBTとは、Computer Based Testingの略称です。これまで第二種電気工事士・第一種電気工事士の学科試験は、配られる問題用紙を見てマークシートに答えを記入する、学校の筆記テストのような形式で実施されてきました。2023年から新設されたCBT方式試験を選択した場合、紙で試験を受けるのではなくパソコンで試験を受けることになります。

なお、CBT方式でも出題形式はこれまでと同様です。鉛筆でマークしていたことがパソコン上で行われるようになるだけなので、試験の内容が変わるわけではありません

電気工事士のCBT方式試験は会場・日程を選択/再調整できる

これまで第二種電気工事士・第一種電気工事士の筆記試験では指定された日時に会場に行き受験する必要がありましたが、CBT方式では所定の期間内に受験場所、試験時間を選択することが可能です。

例えば、2023年上期の第二種電気工事士はCBT方式の学科試験が4月24日(月)~5月11日(木)にわたって開催されます。CBT方式を選択した場合、日程と試験会場を自分で指定することができるため、時間に都合がつけやすくなります。

さらに、CBT方式を選択した場合、試験日の3日前まで試験会場及び試験日時の変更が可能です。急に試験に行けなくなってしまった場合でも、3日前であれば試験日程・会場を再調整することができるので便利です。

電気工事士のCBT方式試験は自宅での受験はできない

電気工事士のCBT方式試験では、事前に用意された試験会場(全国200箇所を予定)から受験場所を選択します。つまり、自宅での受験や、どこでも自由に場所を決めて受験ができるわけではないという点にご注意ください。

筆記試験とCBT方式試験の併願はできない

学科試験はCBT方式または筆記方式、どちらかを選んでの受験となります。

CBT方式の試験を欠席した場合、筆記方式の試験を受験することはできない点についても注意が必要です。

電気工事士のCBT方式試験のメリット・デメリット

CBT方式を受験するメリットは、日程・会場を自分で選択でき、途中変更もできる調整のしやすさにあります。また、試験の合否は受験の2週間後にホームページ上で確認ができます。早いうちに試験の結果が確認できるので、後に控える技能試験の勉強時間が確保しやすいこともメリットと言えます。

一方デメリットは、試験日が筆記試験よりも早いので学科試験の勉強時間が短くなることです。例えば、上期第二種電気工事士のCBT方式の学科試験は2023年4月24日(月)~5月11日(木)の期間で開催されており、その期間中に日程を選択して受験することになりますが、筆記試験は2023年5月28日(日)に実施されるので、学科試験の勉強時間が多く取れるのは筆記試験の方ということになります。ただし、余裕をもって勉強を始めればCBT方式の日程でも十分に合格は可能です。

CBT方式試験と筆記試験はどちらがおすすめ?

CBT方式試験と筆記試験には、そこまで大きな有利・不利はありません。しかし、パソコン操作が極端に苦手な方や、この後の項目で紹介する「CBT方式よりも筆記試験の方が向いている人の特徴」にあてはまらない限り、自分のスケジュールにあわせて日程・会場を選択/再調整できるCBT方式の方が受験者にとって優しい(受験しやすい)試験と言えるのではないでしょうか。

CBT方式試験よりも筆記試験の方が向いている人の特徴

CBT方式よりも筆記試験の方が向いている方の特徴を上げるとすれば、以下のような方が該当します。

・過去に電気工事士試験を受験した経験があり、慣れた方式で受験をしたい方

・勉強中に模擬試験を紙で解いていたので本番も慣れた紙で解きたい方

・パソコンの操作が極端に苦手な方や、パソコン上だと文字が読みにくい方

・ぎりぎりまで勉強できる時間を確保したい方

・CBT方式の試験期間中に忙しく、筆記試験の日程では確実に受験ができる方

【2023年】第一種電気工事士・第二種電気工事士の試験日程

第一種電気工事士第二種電気工事士
上期
第二種電気工事士
下期
学科試験
(CBT方式)
8月24日(木)~9月10 日(日)4月24日(月)~5月11日(木)9月25日(月)~10月12日(木)
学科試験
(筆記方式)
10月1日(日)5月28日(日)10月29日(日)
技能試験12月10日(日)7月22日(土)
または
7月23日(日)
12月23日(土)
または
12月24日(日)
申込受付期間6月19 日(月)~7月6日(木)3月20日(月)~4月6 日(木)8月21日(月)~9月7日(木)
料金(書面)10,900円9,300円9,300円
料金(インターネット)11,300円9,600円9,600円
情報出典:電気技術者試験センター

2023年(令和5年)の第一種電気工事士・第二種電気工事士の試験日程は上記のとおりです。

申し込み受付期間は、CBT方式・筆記方式・また筆記免除者が技能試験のみ受ける場合に関しても共通となります。特に筆記試験免除者の方は申し込み忘れにご注意ください。

インターネットによる申込みは初日10時から最終日の17時まで、郵便による書面申込みは最終日の消印有効となります。最終日に間に合えばいいと考えると締め切りが過ぎてしまうことがあるので早めに申し込みを行いましょう。

2023年の電気工事士試験に向けて

2023年も開催される第一種電気工事士・第二種電気工事士の試験。今年はCBT方式が新設されますが、筆記試験、どちらを選んでも試験の難易度が変わるわけではありませんので、好みで選択すればいい範囲と言えます。受験を予定している方は、余裕をもって申し込みを行い、合格をつかみ取ってください。

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