現場リーダー必見の「間違いを正す会話術」を紹介!人がついてくる叱り方とは

会社づくり

リーダーに必要な、間違いを正す力

現場で奮闘中の中堅職人さんや、独立したての社長さん。

自分のウデに自信が持てるようになったら、次に身につけてほしいのは「部下の間違いを正す力」です。

リーダーとして活躍したいとお考えなら、人を叱ったり、注意をすることは避けて通れません。

後輩たちの間違いを正しながら、職人としての心構えを伝えていく必要がありますよね。

しかし上に立つ人の大変なところは、ちょっと伝え方を間違えると「エラそうに言いやがって!」と反感を買ってしまうこと。

この記事では、人を注意したいときや反論したいとき、また叱る必要があるときに使えるちょっとしたテクニックをご紹介したいと思います。

「叱る」を成功に導く裏ワザ

では、今日からすぐに使える注意のしかた、反論のしかた、叱り方をご紹介します。

伝え方改革」を行い、人がついてくるリーダーを目指しましょう!

裏ワザ1:マイフレンド・ジョン

これは、部下を注意するときに使えるテクニック。

直訳すると「僕の友達のジョン」ですが、「自分の伝えたいことを第三者が言っていた風に伝える」という意味合いで使われます。

では、社員にやんわりと注意を促したい場面を例にしてマスターしましょう。

例:パソコンが苦手なのに覚えようとしない社員を注意したい

【NG例】

「今時パソコンも使えなきゃやっていけないよ!ちょっとは勉強して!」

【OK例(マイフレンド・ジョンを使用)】

「この前聞いたんだけど、◎◎電工さんのところは現場社員もIT化に乗り遅れちゃだめだってことでみんなパソコンの勉強をしてるんだってさ。ウチもみんなで勉強するか!」

【解説】

「◎◎さんが言ってたよ!」「新聞で読んだんだけど」「ニュースで見たんだけどね」と、第三者から見聞きしたという体で話すと高圧的にとらえられるリスクを減らすことができます。第三者が信頼しやすい人であれば、より相手に納得してもらいやすくなる効果もあります。

裏ワザ2:Yes,But法

これは、相手の意見を否定すべきときに高圧的にならないように伝えるテクニックです。

例:後輩が出してきた意見が的外れだった

後輩「社長、この前の会議であった現場の残業を減らすための案を考えてきたんですけど、『今より1時間作業時間を早める』というのはどうでしょう!」

【NG例】

「それじゃあ実質の労働時間は変わらないだろ!?もっと考えろよ!」

【OK例(Yes,But法を使用)】

「××君が言っているのは、“現場の開始時刻を9時から8時に早めればその分早く帰れる”ってことだね。確かにそれなら早く帰れるようにはなるけど、でも朝に1時間余計に働くことになるからみんなの労働時間は変わらないね。それだと問題は解決しない。『現場の作業をもっと効率よくやる』という方向でほかに案を考えてくれると嬉しいんだけど、何かない?」

【解説】

相手の意見に反対するとき、まずは相手の言ったことを復唱して出した意見を受け止める姿勢を見せることが非常に大切です。その上で、「こういう点でちょっと違うな」と反論すれば角が立ちません。相手の意見を頭ごなしに否定する上司の前では誰も発言しなくなるので、面倒でもこのような気配りが必要です。

裏ワザ3:自己反省・事例ふり返り反省

これは、相手を叱る際に「自分も同じことをして失敗した」「過去にもこんな事例があった」というエピソードを交えることで、叱責されたことに納得感を持たせる手法です。

例:後輩が脚立をまたいで作業をしようとしていた

【NG例】

「お前、自分のやっていることがわかってんのか!下手したら死ぬんだぞ!」

【OK例1(自己反省法を使用)】

「脚立はまたがないで片側だけ使って!危ないよ!」

俺もね、昔新人でなにも知らないときにそれやって先輩に怒られたよ。バランス崩しやすくて危ないから気を付けないといけないんだよね」

【OK例2(事例ふりかえり反省法を使用)】

「脚立はまたがないで片側だけ使って!危ないよ!」

「落ちるわけないって思うかもしれないけど、実際それで転落して死んだ例がいっぱいあるんだよ。今年の秋もニュースになってたし、よくある労災の例にもなってるくらいだから、次からやらないようにね!」

【解説】

人は自分のミスを受け入れがたいものです。スッと受けいれられるようにするには「自分と同じミスをした他人の話」を聞かせることが効果的です。

正しさだけで人は動かせない

注意することや叱ることにどんなに正当性があったとしても、伝え方に気を付けなければ受け入れてもらえず、結果として人がついてこないリーダーになってしまいます。

ちまたでは、「伝え方が9割」という言葉も耳にします。ぜひここで紹介したテクニックを使い、あなたの持つ技術や経験を次の世代に伝えてくださいね!

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