熱中症の季節
6月も後半となり、30度を超える日が多くなってきました。
毎年この時期になると聞こえてくるのが「熱中症に気を付けましょう」という言葉ですが、具体的に毎年どれくらいの人が熱中症になっているか知っていますか?
熱中症は気温の上昇の影響もあり、ここ数年でも増加傾向にあります。
昨年2019年の最新版統計データを読み解き、熱中症にかかるリスクの高さをより具体的に知りましょう。
2019年の死亡者、死傷者は
厚生労働省は今年1月に、2019年に発生した熱中症の件数を発表しています。
こちらのデータをご覧ください。

データによると、2019年の建設業における熱中症死傷者は147人です。
表のなかでカウントされている「死傷者」とは、死亡者と負傷者を合わせた任数です。
さらに、カッコ内の数字で死亡者数を確認することもできます。
2019年の熱中症による死者は10人です。
他業種のデータと比較すると、建設業・製造業の2業種が熱中症による死傷者がとびぬけて多いことがわかります。
なかでも死亡者数は5年連続で建設業がトップです。
このデータから、建設業はほかの業種と比べてトップクラスに熱中症にかかるリスクが非常に高く、さらに熱中症により死亡するリスクも高いということがわかります。
熱中症の予防法・症状と応急処置
◆ 熱中症の予防法
熱中症の予防には涼しい服装を心がけるほか水分・塩分補給が重要です。
炎天下での現場作業の場合は、予防対策をして作業をするほか適宜休憩をはさみ体力回復に努めましょう。

◆ 熱中症が疑われる症状
熱中症が疑われる症状 には、以下のようなものがあります。
めまい/湿疹/筋肉痛/筋肉の硬直/大量の発汗/頭痛/不快感/吐き気/嘔吐/倦怠感/虚脱感/意識障害/痙れん/手足の運動障害/高体温
万が一、現場でこのような症状を訴える人がいたらすぐに作業を中断させ、応急処置を行いましょう。
さらに、応急処置は環境省が公開している以下の手順をご参考ください。

死亡者を出さないために
年々暑さは厳しくなり、夏場の屋外作業による熱中症リスクも高まっています。
予防を万全にすることはもちろんですが、もしもの場合の応急処置も教育しておくことで死亡者は減らすことができます。
予防+応急処置の知識を身に着け、今年の夏もご安全にお過ごしください。
◆ 最新の熱中症対策グッズはこちらの記事でご紹介しています!
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