「とりあえず履歴書送って」は損をする
出していた求人に応募が来た時、どのような一次対応を行っていますでしょうか。
もし「履歴書と職務経歴書を当社まで郵送してください」と対応している場合、それは他社よりも手間がかかる手法のため、求職者が敬遠する原因になっているかもしれません。
電気工事業界に合った採用方法とはどんなものでしょうか?
本記事では求人に応募が来ないとお悩みの企業様向けに、電気工事業界にオススメの採用プロセスをご紹介します!
「とりあえず履歴書」が応募を減らす理由
「とりあえず履歴書と職務経歴書を郵送して」という選考方法は、今の電気工事業界では少数派で、求職者に「手間がかかる」と思われる選考方法です。
求職者は、書類選考のため履歴書を書くことに対してどのような心理なのでしょうか。
実際に、求職者に聞いた声をご紹介します。
◆ 他と比べて手間が多い
「電気工事会社というか、建設業って履歴書なんかいらないよ!って所も多い気がします。前に働いた会社は同じ現場繋がりで入社したので、履歴書なんて持たずに面接に行って入社しました(内定が決まった後には一応出しましたが)。会ってくれるかもわからないのに書類を書くってすごく手間に感じますね。(神奈川県・電気工事士)」
◆ 履歴書を書くのが苦手
「高校を出てずっと現場仕事なので、書類を書くって作業が苦手なんですよね。志望動機とかも何を書いたらいいかわからないし、字が汚いのもコンプレックスなので。そもそも現場でどう動けるかが大事なのに、書類選考って意味あるのかな?って思います(東京都・電気工事歴士)」
◆ なるべく早く就職したい
「今の会社に入る前、貯金がとにかく無くって『早く就職しないと!』って気持ちが強かったんです。何社か電気工事会社を受けたんですが『履歴書郵送して』って言ってきたところは送らずそのまま無視してしまいました。履歴書を作るのも時間がかかるし、送ってから相手に届くまでにも1日~2日かかりますよね。その時間が待てないなって思って、書類選考をしないで会ってくれた会社に就職しました(東京都・消防設備士)」
まず会ってみるという選択
求職者のことを事前にどんな人か知りたいという気持ちももちろんわかります。ですが、現場での実力が最も重視されるこの業界。「書類選考をなくしてまずは会ってみる」という採用方針を設けてみるのはいかがでしょうか?
100社に聞いた書類選考事情
「書類選考をせず応募があれば全員と面接をする」という会社はどれくらいなのか、電気工事業界100社分の事情を調査しました。
書類選考をする会社・しない会社の割合は…
書類選考をする:40社/書類選考をしない:60社
4:6と、綺麗な比率にわかれました。
電気工事業界では「書類選考をしない」という会社の方が多数派のようです。
また、書類選考を実施している会社についても、求人サイト内に入力する簡単なWEB経歴書で選考を行うという会社が大多数で、紙の履歴書の郵送を必須としている会社は数社程度しかありませんでした。
書類選考を実施していない会社については、「面接の際に履歴書を持参してもらう」という形式にしている企業が大多数でした。
入社まで一切履歴書や職務経歴書をもらわないというわけではなく、面接までには用意してもらうのが主流のようです。
※1 データの根拠:電気工事業界専門の求人サイト「工事士.com」にて、東京都で求人を掲載している100社分の求人を書類選考あり・なしで仕分けて調査。
※2 データは2019年11月時点のものです。
履歴書は、面接時に持参してもらうのがオススメ!
電工魂がオススメするのは、多くの企業様も実施している「書類選考はせず面接時に履歴書などの必要書類を持参してもらう」という方法です。
多くの人と対面し、実際の人柄を見て会社に合っているかどうかを判断することができますし、面接の際に履歴書を持参してもらえば求職者にとっては送る手間もかからず、面接する側からしても面接時に経歴が確認できるので安心です。
どうしても書類選考をするならWEBで!
面接に沢山時間を取れないし、どうしても事前に書類選考をして人を厳選したい!という場合は、紙の履歴書ではなくWEBを活用するのがおすすめです。
インターネットの求人媒体を使っているのであれば、応募時に経歴書を作成するフォームを設けている所がほとんどです。応募時に、求職者に入力してもらった経歴を見て面接をするかしないかを判断できます。
WEBの経歴書であれば、求職者にとっても作成に場所を選ばず、誤字や脱字をしても書きなおしの必要がないので紙の履歴書よりは手軽です。できる限りWEBで完結できるようにしましょう。
書類選考をなくしても応募が来ない…など問題が解決しなければ、電気設備業界専門の求人サイトの利用もご検討ください。
採用が厳しい時代、応募はなるべく簡単に
電気工事士の採用倍率は2019年夏時点で3.44倍。1人を3~4社が取り合う非常に厳しい時代です。
そんな中で少しでも応募を増やすためには、求職者の手間を減らすことが大切です。
ぜひ、書類選考の必要性について再度検討して頂き、書類選考必須の場合もWEBを活用するなど、なるべく求職者に負担をかけない方法を選択してみてください。
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