【女性職人】雇うには何から始めるべき?環境整備・採用のコツも解説

職人採用のコツ

女性の職人の採用を準備する際に考えたいこと

建設業と言えば男性の職業だったのも昔の話。今では女性職人の活躍を目にする機会も出てきました。

人員確保のため、採用の対象を拡大することは会社にもメリットがあります。

この記事では、これから女性職人の採用を検討したい方向けに、必要な社内環境の整備採用のコツ、また採用後に気を付けたいポイントを解説していきます。

女性職人を迎えるために必要な社内環境整備

まずは、女性職人を迎えるにあたって整えておきたい社内環境について解説していきます。

着替えスペースの確保

女性職人を雇用するにあたって、現場や事務所に着替えスペースを男性職人とは別に設けることが必要です。

部屋が余っていない場合、パーテーションで区切るなどで簡易的なスペースを確保することもできます。

パーテーションで区切る場合は、可能であれば男性の着替えスペースとは離れた空間に女性用のスペースを確保するといいでしょう。

簡易的な区切りの場合、スキマが発生してしまったり、隣接していることで音が聞こえてしまったりして、男性・女性お互いに気を遣ってしまう可能性があるからです。

トイレの確保

現場、事務所それぞれに女性用トイレが備わっていることが望ましいです。

事務所の1階、2階にトイレが1つずつある場合などは、どちらかを女性トイレとして利用する手もあります。

とはいえ、現場や事務所にトイレが一つしかなく、すぐに増設することが困難な場合もあります。その場合は、現状共用トイレしかない旨を入社前に説明しておきましょう。業務中であっても、近くの公園など別の場所のトイレ利用を許可するなど、当人との相談の上十分に配慮を行う必要があります。

産休・育休制度の整備

産休・育休制度がほとんど機能していなかった会社の場合、制度について再度学習し、必要な時に産休・育休を取得できるようにしましょう。

しかしながら、現代では結婚や出産を選択しない方もそれなりにいるので、女性職人=産休・育休を取得する前提で話すのではなく、必要な時が来たら取得可能であることを伝えておく程度にとどめましょう。

なお、育児休暇に関しては今では男性の取得も推奨されていますので男性社員からの育児休暇取得の相談も受け付けるようにしましょう。

従業員教育

女性職人を迎えるにあたって、セクハラ・パワハラなどが発生しないよう従業員への教育を行っておきましょう。

やってはいけないこと、かけてはいけない言葉などを具体的に説明し、理解してもらう必要があります。

研修は外部研修を活用する手もありますが、厚生労働省が作成している社内研修資料などを活用すれば社内でも研修の実施が可能です。

女性職人を採用するためのコツ

次に、女性の職人に入社してもらうための求人作成のコツについてご紹介していきます。

求人には「女性歓迎」「女性も活躍中」と書く

特に、これから職人を目指したいと考えている女性であれば「性別が女性というだけで就職に不利なのではないか」と心配する方もいます。求人に「女性も歓迎です」と書いておくだけで、女性職人の応募ハードルが下がるので、積極的に打ち出しましょう。また、すでに女性が活躍している企業であれば、「女性職人も活躍中です」と書くことも効果的です。

事務員など、他部署の女性の写真を掲載する

たとえ現時点で女性の職人がいなくても、もし会社の別部門に女性社員が在籍しているのであれば、その旨を求人で伝えるといいでしょう。

会社の写真を掲載できる求人であれば、職人のほか女性の事務員さんも一緒に写った写真を用意すると、少なくとも会社に女性一人ではないことがわかり、安心する方もいます。

女性職人を採用後、気を付けたいこと

初めて女性職人の採用を行う際は、どのように育成したらいいのか迷うこともあります。ここでは、女性職人の採用後にやるべきでない行動について解説していきます。

昇進・昇給の基準に男性職人と差をつけない

同じ職域の社員は、性別を問わず平等に昇進・昇給の機会を設ける必要があります。

「女性だからすぐにやめてしまいそう」「女性だから、どうせ子どもを産んだら働けないし昇進させない」など、女性であることを理由にほかの職人と待遇に差をつけることはやめましょう

しかし、例えば「子育てに集中したいから昇進はせずに働きたい」というように、プライベートを優先した働き方を希望する女性がいるのも事実です。本人の希望であれば、合意の上で時短勤務や配置転換などを行うことは問題ありません

「女性だから」と特別視しすぎない

男性と女性には体格の差があり、男性の方が重いものを運べる傾向があるなど、作業の得意不得意には性別によって一定の傾向が出ることがあります。

ですが、女性の中でも筋力や体力には差がありますし、職人を目指した以上は男性と同じように活躍したいと考えている方もいます。

得意不得意がある程度性別によって分かれる作業であっても、最初から「女性に任せる作業ではない」と決めつけることはよくありません

任せるべきか迷う作業があれば、本人と相談の上作業分担を決めましょう

この問題は女性だけでなく、男性職人の間でも同じことが言えます。男性であっても筋力の問題や持病など、力仕事が苦手な方もいるので、男女問わず、本人の適正・希望を聞き、任せる作業を決めるようにしましょう。

女性職人採用の際のポイントまとめ

女性職人を採用する際には、身体的な男女差に配慮して着替えスペースやトイレなどを男性職人と分けて設置することが望ましいです。

また、「女性だから〇〇なはず」といった思い込みで仕事の指導をせず、一人の人間として本人の希望を聞き、能力をフラットに評価して待遇を決定しましょう

人手不足に高齢化と、人材難が深刻な建設業界。職人の道を志す女性を後押しする姿勢が企業にも求められます。

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