学科試験の合格率
10月15日、国土交通省より1級電気通信工事施工管理技士の合格率や合格者の学歴・年齢・性別・勤務先のデータが公開されました。
電気通信工事施工管理技士は、令和元年度から新設された新しい資格。
今回で2回目の試験となります。
データを確認し、これから受験を考えている方や、社内に電気通信工事施工管理技士を置きたいと思っている方はご参考ください。
受験者数・合格率
学科試験について、受験者数・合格者数・合格率のデータをまとめました。
参考に、同日に発表された1級造園施工管理技士、管工事施工管理技士の合格率も並べています。
1級電気通信工事施工管理技士の学科試験合格率は49.1%。
ほか2つの資格に比べると、高い合格率と言えます。
ちなみに、昨年令和元年度の電気通信工事施工管理技士の合格率は43.1%でした。
昨年と比較すると受験者数は減りましたが、合格率は上昇しています(下図参照)。
まだまだデータは少ないですが、学科試験の合格率は40%台が平均ですので、相応の勉強期間を設けることが必須となります。
学歴別・年齢別合格率
まずは1級電気通信工事施工管理技士の学科試験に合格した、年齢別・学歴別のデータです。
年齢では45歳~49歳が一番多くの割合を占め、学歴では大学卒が50.4%と大半を占めています。
1級電気通信工事施工管理技士は、学科試験自体は誰でも受けることができますが、学科試験合格後に受験する実地試験では実務経験が求められます。
実務経験は学歴によって必要年数が大きく異なります。
「大卒」かつ「指定の学科を出た場合」、実務経験は最短の「3年以上」で済みます。
しかし「高校卒、中卒、専門卒」で「指定の学科以外を出た場合」だと、実務経験は「11年6カ月以上」が必要になります。
このことから、大卒でないと長期間の実務経験が求められるため、実地試験の受験資格を得ることができず、結果的に大卒の受験者数が多くなり、合格者も大卒が大半を占める結果となったことが考えられます。
勤務先別・性別合格率
次に、勤務先別・性別の合格者内訳を見てみましょう。
勤務先別では建設業が圧倒的多数を占め、男女別では男性が9割以上を占めています。
施工管理職に就く女性は年々増加しているというデータもありますので、電気通信の分野でも今後、女性受験者が増え、女性が活躍しやすい風土に変化していくことを望みます。
今後のスケジュール
今回の試験に合格された方は、12月にある実地試験を受け、3月に合格発表を迎えることとなります。
◆ スケジュール詳細
・実地試験日:令和2年12月6日(日)
・合格発表日:令和3年3月3日(水)
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試験に合格された方、実地試験も頑張ってください!!
参考資料
国土交通省: 令和2年度1級管工事・電気通信工事・造園施工管理技術検定試験「学科試験」合格者の発表 一般財団法人全国建設研修センター: 令和2年度 1級電気通信工事施工管理技術検定試験の実施について◆ 関連記事をチェック!
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