自覚なくダメな職人になっているパターンは多い
建設業の現場には、ひとクセもふたクセもある職人さんがたくさん。
誰しも、一度くらいは「この人ダメな人だなあ…」と思う職人さんに出会ったことがあるのではないでしょうか。
しかし、気を付けているつもりでも、ささいな行動によって自分自身も「ダメな職人」の烙印を押されていることがあります。
この記事でご紹介する、ダメな職人の行動に思い当たるところはないでしょうか?
ぜひ、自分の行動と照らし合わせて読んでみてください。
あいさつ/ホウレンソウなど基本的なことがおろそか
働く人すべてのキホンである挨拶やホウレンソウ(報告・連絡・相談)ができない人は、実はたくさんいます。
朝現場に入った時、聞こえるか聞こえないかくらいの声でボソッと挨拶をしたり、「これくらい言わなくてもわかるだろう」という気持ちでホウレンソウをしなかったり…
こういった態度は周囲と協力して作業をする建設現場では特に「ダメな職人」と思われてしまいがちです。
特に、ベテラン職人さんこそ自分のあいさつについて一度振り返ってほしいところ。
後輩のあいさつには厳しいのに、自分はあいさつを待つばかり…ということはありませんか?
身だしなみがおろそか
現場仕事で作業着が汚れるのは当然です。
しかし、その汚れがずっとついたままなのはNG。
汚れる仕事だからこそ、洗濯などの手入れはしっかりして身だしなみには気を付けてほしいものです。
作業着は会社の顔でもあります。汚いままでいると、自分はもちろん会社全体にも悪い影響を与えかねませんので注意が必要です。
また、朝が早い現場だからといってついつい寝坊して、歯磨きやヘアセットに時間がさけない日もありますよね。
車の中に、あとで身だしなみを整えることができるよう歯ブラシやヘアワックスなどを置いておくと役に立ちますよ。
行き過ぎた「技術で語る」姿勢
「技術で語る」という姿勢は職人さんたちの中で昔からあるものです。
確かに技術が一流の職人さんは素晴らしいですが、他の項目でも書いた通り、建設現場は様々な人が関わりあって一つの現場を完成させています。
その性質上、人と円滑にコミュニケーションをとる姿勢は忘れてはいけないものです。
技術を磨くことも大切ですが、周りの人と連携し、会話で回りとの調和を保つ姿勢も同じくらい重要視されるのです。
後のことを考えない工事
改修工事に入って現場を見た際に、前の職人さんが行った工事の意図が分からず困ったことはないでしょうか。
工事をするときに心がけてほしいのは、別の誰かが現場に入った時もわかりやすい状態にしておくこと。
例えば工事で通した線には何につながっているのか書いておけば、後々とても役に立ちますよね。
そういった気遣いができないと、数年後、あなたの手掛けた現場でほかの職人さんが困ることになり、「こんな工事をした職人はダメな奴に違いない」と思われてしまうかもしれません。
現場が終わった後の片づけができない
綺麗な施工に自信のある方であれば、同じくらい、工事が終わった後の現場の清掃にも気を配ってもらいたいところです。
現場が終わった後、屋内に職人さんの靴の跡がついていたり、剥いたビニールが落ちていたり、養生テープが残っていたり…
工事をお願いした側はいつもその場所を見ているのですから、職人が残していったものによく気が付きます。
終わった後の掃除に力を入れるだけで、お客さんからの評価がとても上がりますよ。
後輩に対して高圧的
ベテラン職人さんであれば、新人さんの指導をする機会もあるでしょう。
教える側に立った時にこそ、人の人間性は表れるもの。
後輩に対して「前も教えたよね?」「こんなこともできないの?」など、高圧的な態度をとるのはやめましょう。
後輩からの印象が悪くなるのはもちろんですが、周囲の仲間にも「人を育てることのできないダメな職人」と思われてしまいます。
ダメな職人にならないために
自分が「このくらいいいだろう」と思っていることが、実は他人にとっては許せないことであるかもしれません。
ダメな職人にならないために大切なことは、ズバリ客観視。
お客さんから見たとき、同僚から見たとき、自分はどんな風に映っているでしょうか。
そんなことを想像して、ダメな職人と思われてしまうのを回避しましょう。
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