【2025年冬最新】建設業の賞与(ボーナス)速報|中小企業は64万円

2025年冬の建設業の賞与(ボーナス)平均額は約102万円です。
ただし、この数字は大企業が平均を押し上げており、299人以下の中小企業では約64万円と規模によって大きな差があります。

この記事では、東京都が実施した調査データをもとに、建設業のボーナス支給額を企業規模別に紹介します。

過去5年間の推移や、支給時期・税金などボーナスに関するよくある疑問についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。

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2025年 建設業界の賞与(ボーナス)平均支給額

まずは、2025年現在最新の建設業のボーナス支給状況を見ていきましょう。
企業規模別に分けご紹介します。

※本記事の元となるデータは、東京都内の1,000労働組合を対象にした、2025年の夏季一時金および年末一時金に関する調査です。
※データについて:本記事で紹介しているボーナスの平均は、データの集計社数を計算に加えた加重平均額をご紹介しています。

建設業の2025年冬季賞与(ボーナス)

2025年冬季の建設業のボーナス支給額については、以下の通り確定値が発表されています。

建設業の2025年冬季賞与(ボーナス)は平均102万円

社員数支給額(円)調査件数
299人以下635,8796
300~999人603,6484
1,000人以上1,126,4849
全規模平均1,023,42419
(参考)全業界・全規模平均884,985410
データ出典:2025年 年末一時金要求・妥結状況について(最終集計)(令和7年12月11日現在)

調査時期によって調査件数・対象が一律ではないため、あくまで参考値としてご覧ください

建設業の2025年冬のボーナス支給平均額は、1,023,424円です

企業規模別では、299人以下の企業で635,879円、300~999人規模で603,648円、1,000人以上の規模で1,126,484円です。

参考に、建設業界以外の業界も含めた全業界の2025年冬季ボーナスの平均額は、884,985円です。

①建設業界のボーナス額は平均よりも高い

建設業の冬のボーナス平均額は、全業界の平均を上回っています。
そのため、建設業は賞与の額が高い業界であると言えます。

しかし、平均額には落とし穴があります。それは、社員1,000人以上の大きな企業が金額を押し上げているという点です。
ボーナスのデータを見る際は、自社と同規模のデータを参考にしましょう。

②299人以下の中小企業のボーナスは約64万円

建設業のうち、299人以下の中小企業のボーナス平均額は、約64万円です。

平均の102万円とはかなり離れた金額であり、ボーナスの平均額は規模の大きい会社が引き上げていることがわかります。

建設業の2025年冬季賞与(ボーナス)は平均2.63ヶ月分

建設業全業種平均
平均年齢37.940.9
平均賃金388,809342,285
平均ボーナス支給額1,023,424884,985
【月収換算】ボーナスの支給額(ヶ月)2.632.59
データ出典:2025年 年末一時金要求・妥結状況について(最終集計)(令和7年12月11日現在)

2025年冬季データでは、建設業で働く人の平均年齢は37.9歳平均賃金(月給)は388,809円です。

建設業のボーナス平均額である1,023,424円を平均賃金で割ると、冬のボーナスは平均2.63ヶ月分ということになります。

社員数1,000人以上の会社が平均を押し上げていることは否めませんが、ひとつのデータとしてご参考ください。

【参考】建設業の2025年夏季賞与(ボーナス)

2025年夏季の建設業のボーナス支給額については、以下の通り確定値が発表されています。

建設業の2025年夏季賞与(ボーナス)は平均144万円

社員数支給額(円)調査件数
299人以下672,0436
300~999人1,205,7582
1,000人以上1,482,7169
全規模平均1,437,82917
(参考)全業界・全規模平均862,635378
データ出典:2025年 夏季一時金要求・妥結状況について(最終集計)(令和7年7月17日現在)

調査時期によって調査件数・対象が一律ではないため、あくまで参考値としてご覧ください

建設業の2025年夏のボーナス支給平均額は、1,437,829円です

企業規模別では、299人以下の企業で672,043円、300~999人規模で1,205,758円、1,000人以上の規模で1,482,716円です。

参考に、建設業界以外の業界も含めた全業界の2025年夏季ボーナスの平均額は、862,635円です。

建設業の2025年夏季賞与(ボーナス)は平均3.12ヶ月分

建設業全業種平均
平均年齢39.340.9
平均賃金460,353339,183
平均ボーナス支給額1,437,829862,635
【月収換算】ボーナスの支給額(ヶ月)3.122.54
データ出典:2025年 夏季一時金要求・妥結状況について(最終集計)(令和7年7月17日現在)

2025年夏季データでは、建設業で働く人の平均年齢は39.3歳平均賃金(月給)は460,353円です。

建設業のボーナス平均額である1,437,829円を平均賃金で割ると、夏のボーナスは平均3.12ヶ月分ということになります。

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【5年分】建設業の賞与(ボーナス)支給額の推移

過去5年分の建設業のボーナス支給額を会社規模別にまとめました。

299人以下300人~999人1,000人以上全規模平均(参考)
全業界・全規模平均
2025年冬635,879603,6481,126,4841,023,424884,985
2025年夏672,0431,205,7581,482,7161,437,829862,635
2024年冬648,366573,6141,254,2091,202,133866,502
2024年夏689,157813,8791,322,0231,283,340835,640
2023年冬654,893675,7951,166,4371,123,788811,741
2023年夏549,428716,9171,169,0001,130,887783,997
2022年冬606,536756,811986,977969,079779,789
2022年夏600,317463,1591,205,4241,149,557763,283
2021年冬623,755719,9221,038,4871,001,748759,930
2021年夏588,6861,055,1841,176,9991,146,098737,278
データ出典:東京都TOKYOはたらくネット

2025年夏季ボーナスは、300人~999人規模の企業における平均支給額が過去5年間と比べて大きく伸びました。
しかし、2025年冬季ボーナスでは、平年よりも支給額が少なくなっています。

賞与(ボーナス)に関する注意点・Q&A

ボーナスに関するよくある疑問や質問をまとめました。

建設業の賞与(ボーナス)支給時期はいつ?

民間企業の場合、夏のボーナスは6月~7月中旬、冬のボーナスは12月に支給されるケースが多いとされています。

これは、建設業に限らず、日本の多くの業界で共通しています。

賞与(ボーナス)支給日を調べるには?

ボーナスには法律による支給日等の規定はないため、企業によって支給日が異なります。

ボーナスの支給日を確認するには、入社時にもらう就業規則を確認する、もしくは会社の人事部や事務系部門に問い合わせる必要があります。

建設業界の賞与(ボーナス)支給条件は?

ボーナスの支給額には、法律によるルールがないため、支給の条件は企業によって異なります。

一般的には、会社の業績と連動して支給額が決定されることが多いです。
また、人事評価制度によって、会社への貢献度合いや目標の達成具合などを考慮して支給額を決める企業も多くあります。

建設業で賞与(ボーナス)がない会社は違法?

企業にとってボーナスの支給は義務ではありません。

そのため、たとえボーナスが支給されなくても、その会社は法律違反をしていることにはなりません

しかし、ボーナスの有無は働く上でのモチベーションに大きく関わります。

ボーナスをしっかりと支給している企業は、求人等で積極的にPRしましょう。採用でお悩みの企業様は、業界に特化した求人サイト、工事士.comへぜひご相談ください。

ボーナスから引かれる税金は?

ボーナスから引かれる税金は、以下の通りです。

  • 源泉所得税
  • 社会保険料
  • 雇用保険料
  • 厚生年金保険料

ボーナスから天引きされる税金は、所得税、社会保険料、雇用保険料、厚生年金保険料の4つです

住民税は、ボーナスからは天引きされません。

ボーナスの支給額にもよりますが、およそ2~3割程度が税金として引かれると言われています。

ボーナスが支給されない場合の対応方法は?

ボーナスは、会社に支給が義務付けられているものではありません。

そのため、支給されなかったとしても基本的に請求できるものではありません

それまでは支給されていたボーナスが支給されなくなったという場合、会社の業績不振や、個人の人事評価が低いことが考えられます。

ボーナスが欲しい場合、業績の良い会社に転職するか、自身の評価を確認し、改善に努めることが必要となります。

みんなのボーナスの使い道は?

「2025年夏のボーナス」使い道ランキングTOP10

1位:貯金・預金 32.4%
2位:旅行(宿泊を伴うもの) 6.4%
3位:食品(ふだん食べるもの) 6.0%
4位:外食(食堂・レストラン、和・洋・中ほか専門店) 3.7%
5位:財形貯蓄 3.4%
6位:衣服 2.4%
7位:投資信託 2.1%
8位:旅行(日帰り) 1.9%
9位:株式 1.8%
10位:食品(お取り寄せなど、特別なもの) 1.7%

引用:第62回 Ponta消費意識調査2025年6月発表

2025年の調査によると、ボーナスの使い道として最も多いのは貯金です

2位/4位は、旅行/外食で、ボーナスを「頑張って働いたご褒美」として使う方も多いようです。

一方で、ランキング全体からみられる傾向としては、貯蓄や投資、生活必需品に回す堅実な使い方をしている方が多いようです。

まとめ

この記事では、建設業のボーナス支給額や支給額の推移についてお伝えしました。

2025年冬の建設業の賞与(ボーナス)平均額は約102万円で、月収換算で約2.63ヶ月分です。
全業界平均の約88万円を上回っており、建設業は比較的ボーナスが高い業界と言えます。

ただし、企業規模によって支給額には大きな差があります。1,000人以上の大企業では約113万円である一方、299人以下の中小企業では約64万円です。
ボーナスの相場を把握する際は、全体の平均だけでなく、自社と同規模の企業データを参考にしましょう。

ボーナスは働くうえでのモチベーションに直結する重要な要素です。
今の待遇に不満がある場合は、転職も選択肢のひとつとして検討してみてください。

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