見習いの給与は決めにくい
「まったく未経験の状態から、電気工事にチャレンジしたい!」
そんな求職者があなたの会社に来た場合、どれくらいの初任給を出せますか?
見習いの給与を決めるのはなかなか難しいもの。気になるのは「実際、他社はどのくらい渡しているの?」という業界事情ではないでしょうか。
そこで電工魂では、100社以上の会社を調査し、電工見習いに渡す初任給の平均額と、平均データでは見落としがちな事実がわかる初任給分布図を作成しました。
見習いに渡す初任給、その平均は…
スバリ発表します。
電気工事の未経験者に渡す初任給の平均は…
21.9万円です!!
こちらはあくまで首都圏のデータですので、地方ではもうすこし安くなります。
※ データの根拠:電気工事業界専門の求人サイト「工事士.com」のうち、首都圏エリア(東京・神奈川・埼玉・千葉)に掲載している電気工事士募集の求人107社から未経験者の最低月給を抽出し、平均を算出。データは2020年2月25日時点のものです。
【重要】グラフで見る月給分布
実は、平均の数字だけでは実情がつかめているようでつかみ切れていません。
次は月給の分布をグラフで見てみましょう。
…ごらんの通り、20万円台と25万円台の企業が抜きんでて多いですね。
このデータから言える、とても重要なことがあります。
それは、初任給を25万円台に設定している企業が多いため、平均である21.9万円に自社の支給額を合わせても、人材獲得競争に負けてしまう可能性が十分にあるということです。
例えば求人サイトに求人を掲載して、なんとしても期間内に人材を獲得したいということであれば、未経験でも25万円台の初任給を設定することをおススメします。
しかしながら、「素人に25万円も出せないよ!」という企業様も多くいらっしゃるかと思います。
求職者が重視するのは給与だけでなく、お休みや福利厚生、会社の雰囲気などの要素もありますので、自社で設定できる範囲で給与は設定し、首都圏で初任給が25万円を下回るのであれば、ほかにも会社の魅力を積極的にPRしたほうがいいでしょう。
他地方であれば、大阪府で東京と同程度、愛知でマイナス2万円程度、その他地域はマイナス5万円程度を基準に考えてみてください。
月給を上げても採用活動が停滞していたら、電気設備業界専門の求人サイトの利用もおすすめです。
採用競争に勝つには、平均以上の価値を
ここまでの情報をまとめると、
首都圏の未経験者平均初任給は21.9万円
短期勝負で採用競争に勝ち抜きたいなら25万円台の給与が望ましい
地方なら首都圏相場マイナス2万円~5万円で考える
以上になります。
激化する電気工事士の採用競争。勝ち抜いて人材獲得を成功させるには、平均以上の価値を提供することが求められます。
分布図を見て、「自社の給与はいい方だ!」と思えばぜひ給与をPRし、そうでなければほかに打ち出せる自社の魅力を探しましょう。
今回ご紹介したデータを自社の採用戦略に生かしていただければ幸いです!
※ 未経験者の採用にお悩みの方は、以下の記事もご参考ください!
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