「実際のところ他社ってどうなの?」気になる平均事情
「いやーウチは給料安くて…」なんてこの前下請けさんが愚痴ってたけど、実際のところウチもそんなに出せてないよなあ…
そんな時気になるのが 「よそはどれくらい給料を出しているの?」という他社の事情ではないでしょうか。普通に聞いてもなかなか教えてくれない他社の事情。実は、少しならのぞき見することができるんです。
実は見れます、電気工事士の平均
総務省統計局では、業種ごとの平均年齢や平均月給、平均労働時間など様々な「平均」を毎年集計し、データとして公表しています。このデータは「建設業」とひとまとめにするのではなく「電気工」という分類で個別のデータがキチンと取られているのがポイント。例えば高収入と言われる施工管理などの職種は含まない、純粋な電気工事士の平均データを見ることができるんです!
では次の項目から、2019年に公開された電気工事士の「平均ど真ん中」のデータを見ていきましょう。
電気工事士の、平均年齢は?
電気工事士の平均年齢はズバリ、「38.8歳*」です!
もしかするとこのデータを見て「ウチの現場は60代の大ベテランばっかりだけど…?」と驚いた方もいるかもしれません。この統計は北海道から沖縄まで日本全体の数字で出しているので、実際のところは地域によってデータに偏りがあります。若い人が多くいるところでは、若い電気工事士も増えます。「いるところにはいる」ということですね。
* 注1:平均年齢および以下で紹介する平均データは男女別の主要職種のデータから引用しているため、「男性の電気工」のみのデータとなります。
電気工事士の、平均月給は?
電気工事士の平均月給は、「34万3,600円」です。
自社と比べてどうでしょうか?平均年齢である38.8歳に近い社員の月給と比較してみると、「ほかと比べてどうか」ということが少しイメージできます。注意すべきなのは、こちらもあくまで「日本全国の平均額である」ということ。首都圏エリアは賃金が高い傾向にありますし、地方は安い傾向にあります。
参考に、他業界で働く方の平均月給もご紹介します!
◆ 医師:101万5,800円
◆ 自動車組立工:35万8,600円
◆ プログラマー:30万3,600円
◆ 自動車整備工:29万4,900円
◆ 土工:30万6,000円
◆ タクシー運転者:26万2,700円
◆ 警備員:23万9,300円
電気工事士の、平均勤続年数は?
電気工事士の平均勤続年数は「12.4年」です!
ちなみに、日本で働く男性の平均勤続年数は2018年で「13.5年」。平均に比べると、早めに辞めてしまう人が多い業界というのが実情です。
ではこちらも、他業界で働く方の平均勤続年数をご紹介します。
◆ 医師:5.6年
◆ 自動車組立工:13.4年
◆ プログラマー:6.7年
◆ 自動車整備工:11.4年
◆ 土工:10.2年
◆ タクシー運転者:9.6年
◆ 警備員:7.9年
電気工事士の、平均労働時間は?
電気工事士の平均労働時間は、月間で「173時間」です!
他業界の平均は、
◆ 医師:164時間
◆ 自動車組立工:162時間
◆ プログラマー:166時間
◆ 自動車整備工:168時間
◆ 土工:174時間
◆ タクシー運転者:168時間
◆ 警備員:172時間
…他と比べて、やや長めの労働時間ですね。
建設業も最近では「週休2日制」を推進していますが、「2日も休んでたら現場がまわんないよ!」という企業様も多くいるのが実情です。業界全体としてのお休みの少なさが、他の職種に比べて労働時間が長い要因のひとつでしょう。
平均を知ることは、正しい評価につながる
「業界の平均はこのくらい」というものさしがあると、会社の評価制度も定めやすくなります。 ぜひ、業界の平均を把握していただき会社の運用にお役立て下さい!
まとめ
いかがでしょうか?今回は電気工事士のいろいろな平均についてご紹介しました。ぜひ、本データをご活用いただければ幸いです!
参考データ
◆ 総務省統計局より、主要職種別平均年齢、勤続年数、実労働時間数と月間給与額 ◆ 独立行政法人 労働政策研究・研究機構 平均勤続年数◆ 関連記事はこちら
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