直行・直帰できない会社に不満続出!?
働く人々のホンネをSNSでのぞき見できる時代。直行・直帰ができない会社で働く人たちのホンネを調査してみると、こんな言葉が…
「顔を見せるためだけに事務所に帰るのってホントーーーーーにムダだよね…仕事はちゃんとしてますよー!」
「今の会社、直帰が認められないから会社に戻ってたら渋滞にはまって着くのは20時。本当に時間の無駄。年内には絶対転職する」
「明日の現場、家からすぐなのに事務所に寄ってから現場に行かないといけない。ただでさえ寝不足で辛いのに…」
などなど、不満が続出しているのです。
毎日現場に出る職人さんをお抱えの電気工事会社様も、他人事ではありません。
「直行・直帰OK」の制度は社員の拘束時間を大幅に減らすことのできる、いちばん身近な働き方改革と言えます。
まだ直行・直帰を導入されていない企業様や、もっと直行・直帰できる現場を増やしたい!とお考えの企業様は、ぜひ本記事をご参考下さい!
直行・直帰を推進する電気工事会社の割合
「直行・直帰に賛成!」という電気工事会社はどれくらいあるのでしょうか?
他社の事情を調査してみました。
直行・直帰を積極的に取り入れている企業数は…
445社中、48社(10.7%)
という結果でした。
100社中およそ10社~11社が直行・直帰制度に力を入れているようです。
「職人さんが事務所に寄るのは月に1回の会議のみで、後は全て直行・直帰でOK!」という企業様も複数いらっしゃいました。
※1 データの根拠:電気工事業界専門の求人サイト「工事士.com」にて電気工事士を募集している445社から「直行・直帰OK」のPRタグを付けている会社を抽出。
※2 データは2019年11月時点のものです。
評判アップのチャンス!?直行・直帰を導入しよう
直行・直帰に積極的な企業がまだ10.7%ということは、今はじめれば「レアな会社」として注目してもらうことができ、職人さんからの会社の評判も上がる!ということです。
では、直行・直帰を推進する方法を以下で解説していきます!
まず「3日に1度の出社でOK」を目指す
まずはどう改革するか、目標を決めましょう。
いきなり「月に1度の出社」を目指すのは大変ですので、まずは「3日に1度しか事務所に寄らなくていいようにするには?」という目標を設けてみるのはどうでしょうか。
「3日に1度の出社」が実現できている企業様は「1週間に1度…」と間隔をより長くするイメージで考えてみてください。
作業洗い出し→改善案を考える
朝と現場終わりに、事務所で職人さんがやっていることはなんでしょうか?
よくあるのは…
◆ その日の荷物の積み込み/明日の準備や掃除
◆ 朝礼/終礼
◆ 現場情報の報告・共有
◆ 出勤の確認のため、とりあえず顔を出す/日報を書く
◆ 現場が近いし、とりあえず寄ってもらっている
などです。
これらは、毎日必要な作業でしょうか?また、事務所でなければできない作業でしょうか。そのことを考えながら、上記の仕事の改善案を考えます。
3日に1回の出社を可能にするための業務の改善案
◆ その日の荷物の積み込み/明日の準備や掃除
→ 荷物はまとめて3日分を積み込み、毎日事務所に寄らなくてもいいようにする。途中で資材の不足が発生した場合は順番で誰か1人が積み込みに行くようにする。掃除は職人さんがいない日は社内の人間で対応する。【解決!】
◆ 朝礼/終礼
→ 朝礼/終礼は各現場単位で行うようにする。各現場の責任者は、メールまたは社内チャットサービスを使用して毎日の報告をあげる。【解決!】
◆ 現場情報の報告・共有
→ 電話または社内チャットサービスを利用してインターネット上で報告を行う。【解決!】
◆ 出勤の確認のため、とりあえず顔を出す/日報を書く
→ インターネットの勤怠サービスを使用し、現場から出勤・退勤の報告ができるようにする。日報はメールまたは社内チャットサービスを利用して提出する。【解決!】
◆ 現場が近いし、とりあえず寄ってもらっている
→ 不安な気持ちを抑え「事務所に寄るのがあたりまえ」の認識を捨てる。【解決!】
…このように「事務所でやっている作業」に対して「現場で完結するためには?」という案を考えていきましょう。
インターネットサービスの活用
「報告・連絡・出勤確認」というアクションは、インターネットサービスを活用すれば事務所以外にもどこからでも行うことができます。
【無料】現場から報告・連絡ができるサービス
では、無料で導入ができ、現場からの報告・連絡を受けることのできるインターネットサービスを3つご紹介します!
◆ Chatwork(チャットワーク)
→ インターネットのチャットサービスです。1対1でのやりとりはもちろん、会社全体や現場単位でグループを作ってグループ内で会話をすることもできるので便利です。(LINEをやっている方は、グループラインをイメージしてください!)
画像ほかWordやExcelなどのデータの添付も簡単にできるので、内輪で使うのであればメールよりも効率的です。また、パソコンがなくてもスマホで使えるので、社員にノートパソコンを配る必要もありません。
「現場からの報告は毎日欲しい!」という方も、このようなチャットサービスを使って報告をしてもらえば直接事務所に寄ってもらう必要がなくなります。
公式サイトはこちら◆ Slack(スラック)
→ チャットワークと同じくインターネットのチャットサービスです。アメリカで生まれたサービスで、最近導入数が伸びていて勢いがあります。
性能は、正直なところチャットワークと大きく変わりませんのでデザインの好みで選んでも良いかもしれません。
※ 編集部はチャットワークとスラックどちらも使っていますが、なんとなくスラックの方がオシャレかな…?程度の違いしか感じません。どちらも便利です!
公式サイトはこちら◆ LINE(ライン)
→ よく知られたメッセージサービスです。グループを作り、メッセージのやり取りを行うことができます。
多くの人がつかっているので、すぐにでも始めやすいことがメリットです。実際に「現場の連絡はラインをつかっているよ!」という企業様の声もよく聞きます。
ただ、「仕事とプライベートを分けたい」という社員にとっては、普段自分が使っているアカウントで仕事の話をするのを嫌だと感じるかもしれません。
公式サイトはこちら現場から出勤・退勤の報告ができるサービス
続いては、インターネットでできる勤怠サービスです!
◆ 現場勤怠
→ 建設現場向けに作られたサービスです。特徴は、スマホだけでなくガラケーでも使えること。年齢層が高く「スマホを持っていない人もいる…」という企業様には便利です!
公式サイトはこちら常識を捨てれば会社はより進化できる
「“なんとなく”顔を見ないと不安」「朝は事務所に寄るのが“常識”」というような思い込みを捨ててみれば、職人さんにとって働きやすい環境が生まれるかもしてません。
「働き方改革」というワードをよく耳にするようになった今、早めに改革に乗り出すことで会社のイメージ向上にもつながります。
ぜひ職人さんたちの目線に立って、新しい働き方を目指してみて下さい!
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