一部環境下で「マスク着用不要」の見解に
厚生労働省は、5月25日、新しいマスク着用の方針を発表しました。今回の発表では専門家のアドバイスに基づき、一部条件にて「マスク着用の必要がない環境」が定められています。新たな方針を確認し、現場や社内ルールを見直しましょう。
マスク着用が必要な環境・不要な環境
マスク着用のルールは、屋内と屋外で異なります。また、2m以上を目安とした身体的距離が確保できるか・そうでないかによっても対応が異なります。パターンごとの対応が分かる図を作成しました。
【2m以上を目安とした身体的距離が確保できる場合】
屋内 | 屋外 | |
会話を行う | 着用を推奨する (十分な換気など感染防止対策を 講じている場合は外すことも可) | 着用の必要はない |
会話をほとんど行わない | 着用の必要はない | 着用の必要はない |
【身体的距離が確保できない場合】
屋内 | 屋外 | |
会話を行う | 着用を推奨する | 着用を推奨する |
会話をほとんど行わない | 着用を推奨する | 着用の必要はない |
現場でのマスク着用どう変わる?
今回のガイドラインに沿った考え方では、「屋外の仕事かつ2m以上を目安とした身体的距離が確保できる場合」または「屋外の仕事かつ身体的距離が確保できないが・会話をほとんど行わない場合」についてはマスク着用の必要はないという見解が当てはまります。また屋内でも、2m以上を目安とした身体的距離が確保でき、会話をほとんど行わない場合はマスク着用が不要となります。
感染対策は個人によって見解が分かれますが、今回発表された方針は現場のルールを改定する一つの目安とすることができるでしょう。特に夏場は、屋外では熱中症のリスクが高まります。熱中症対策の観点から、十分な距離を確保し作業ができる場合には屋外でのマスク着用を不要とするのも一つの考え方です。
「マスク不要化」で起こるトラブル防止策
数名のチームで動く現場では、マスク着用に関しての見解が分かれ、会社でのルールを制定していない場合トラブルが起こることも考えられます。そのためマスク着用のルールを会社で制定し、打ち出しておくことがトラブル防止策として効果的です。
◆ マスク着用のルール例
・現場が作業員のみ入れる場所でなおかつ屋外である場合は、熱中症防止の観点からマスクを外すことを許可する。ただし、他作業員と2m以内の距離で会話が発生する場合には、再度マスクの着用を徹底すること。
・屋内の現場の場合、十分な距離が確保でき会話が発生しない場合であっても、客先の場合はマスク着用を徹底する。
このように、場面を想定したルール作りを行いましょう。
作業員同士のトラブルや、客先でのトラブルを回避するために、先回りしてルールを決めておきましょう。
参考資料
厚生労働省:マスク着用の考え方及び就学前児の取扱いについて
◆ 関連記事をチェック!
コメント