業界経験なしの転職者は宇宙人と思え
「この業界は初めてですが頑張ります!」
そう言って未経験者が面接に来たとき、相手のことは宇宙人だと思った方がいいでしょう。
宇宙人とは…?と思った方にご説明します。
異業種からの転職者は電気工事業界の“フツウ”を全く理解していません。
“フツウ”と感じることは、もはや地球人と宇宙人並みに違います。
そこに、あたりまえのように電気工事業界の常識を当てはめると「思っていたのと違った…」と内定辞退や早期離職に繋がりかねません。
そこで異業種からの転職者を採用する際、気を付けるべきことをまとめてみました。
その常識は通用しない!異業種転職者が感じるギャップ
異業種からの転職者が電気工事業界に初めて飛び込んでくるとき、どこにギャップを感じるのかをリサーチしてきました。
◆ 休日数
「電気工事がやりたくて面接に行ったんですが、ウチは休みが110日もあるよ!と言われた時に衝撃を受けました。もともといた業界は土日祝休みで休日120日以上があたりまえだったので…(元インフラ系エンジニア)」
解説:このケースではお休みが110日と電気工事業界内では多めの休日数を実現しているにも関わらず、異業種転職者には魅力的にとらえてもらえていません。異業種転職者に休日数をPRするのは、事前に求職者がどれくらい休んでいるのかを聞き自社の休みがそれ以上多い場合にのみ留めておきましょう。
◆ 現場あがりの時間と退社時間の差
「一番ショックだったのは、『ウチは17時あがり』と聞いていて17時になったら家に帰っていいんだと思いこんでいたら、17時に現場を出た後に事務所で明日の準備をする作業があったことです。結局事務所を出るのは18時ごろなので、それは入社前に知りたかったー!と思いました。(元飲食店アルバイト)」
解説:「現場をあがる時間と退社する時間が違ってショックだった」という話は、実はよく耳にします。これは入社前に1日の流れを説明しておくことで解決しますので、相手が異業種からの転職者の場合はぜひ説明しておきましょう。
◆ 早出・夜勤の有無
「私は電気工事会社で採用を担当している者です。この前『夜勤があるなんて聞いていない』と言って、1人入社したての社員が辞めてしまいました。説明が抜けていたせいで採用にかかったお金がムダになったと上からキツく言われたので気をつけないとなと反省しています」
解説:お客さん都合での早出や夜間作業が発生する会社さんもあるかと思います。「月に何回程度夜勤がある」「早出や早上がりがある」というように、勤務時間に関することは事前にしっかり伝えておきましょう。
◆ 「見て覚える」という考え方
「丁寧に教えると言われて入社した会社が、いわゆる『見て覚える』の教育方針ですぐに辞めてしまいました。調理師として働いていたころは調理マニュアルがあったのでそういうのを想像していて…。今思うとその先輩は見せながらやり方を解説してくれて、丁寧に教えてくれようとしてたなと思いますが、素人的にはあの時ギャップを感じました(元調理師)」
解説:「見て覚える」の文化が辛かった、入社後にギャップを感じたという意見も、とてもよく耳にします。入社前に「丁寧に教えます!」と伝えると、人によっては「座学で教えてもらえる」「マニュアルがある」と思うこともあるようです。「現場で見せながら教えるのが一番上達が早いからそうやって教えるね」と、そのような教育方針をとっている理由を事前に説明しておくだけでも印象は変わります。
素人の立場に立って自社を語ること
これらの意見、「そんなことも知らないの!?」「そんな常識くらい調べてから来てほしい!」と思った方もいるかもしれません。
しかし、事前に説明するだけで早期退職や入社後のトラブルは減りますので、会社のリスク管理のためにも会社側から説明したほうが安全です。
異業種からの転職者がどこにギャップを感じるのかを知るには、ご自身が初めてこの業界に入った時のことを思い出したり、会社にいる異業種転職者に聞いてみるのがおススメです。
やる気のある異業種転職者を探している場合は、電気設備業界専門の求人サイトの利用もご検討ください。
入社前後のギャップをなくし、一人前の電気工事士になるまで育ててあげてくださいね!
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