週休二日制と完全週休二日制は大違い!?知っておきたい週休制のルール

職人採用のコツ

週休表記はちゃんと覚えないと損かも

求人を作成する際や面接の際、自社の週休についてどのように説明しているでしょうか?

週休の表記は複雑で、週休一日制週休二日制のほか完全週休二日制という制度もあります。

ルールは少しややこしいですが、このルールを知らないと、もしかしたら実際よりも休みが少なく見えるような書き方をしていて求人に応募する人が減ってしまうかもしれません。

週休制の基本ルールについて知っておきましょう。

週休表記の種類

主要な週休制について、まずは基本のルールを解説します。

◆ 代表的な週休制

週休一日制:一週間のうち、1日休みがあること

週休二日制:一年を通して一カ月のうち1回でも週2日の休みがあり、他の週は1日の休みがあること

完全週休二日制:一年を通して毎週2日以上の休みがあること

◆ 週休制の基本ルール

・休みは何曜日でも関係ない(土日休みでも月火休みでも週休二日制または完全週休二日制表記が可能)

休日出勤は代休や振り替え休暇、休日手当を付与すれば休日が減ったことにならない

・週休二日制・完全週休二日制の休みは連続していなくても良い(月木など曜日が連続しなくても週休二日制または完全週休二日制の表記が可能)

こんな場合はどうなる?週休制のルール

週休制に関するよくあるギモンを解説していきたいと思います。

祝日にまつわるルール

祝日が絡む以下の4つのパターンは、すべて「完全週休二日制」に該当します

1.土日または週2日の休みに加え、祝日も休みになる場合

2.土日または週2日休めるが、祝日は休みでない場合

3.土日または週2日休みだが、祝日がある週は土曜日または週のいずれか1日が出勤になる場合(例えば土日休みで祝日が水曜にある週は土曜出勤、水曜・日曜休みなど)

4.シフト制で曜日は決まっていないが必ず週2日の休みがある場合

これらはルール上、すべて「完全週休二日制」となりますが、これだけだと求職者の認識に誤解が生まれる可能性がありますので、詳細を補足しておきましょう。

◆ 上記の例の場合の休日記載例

1.土日または週2日の休みに加え、祝日も休みになる場合:完全週休二日制(土・日)・祝日

2.土日または週2日休めるが、祝日は休みでない場合:完全週休二日制(土・日)

3.土日または週2日休みだが、祝日がある週は土曜日または週のいずれか1日が出勤になる場合:完全週休二日制(土・日・祝)

4.シフト制で曜日は決まっていないが必ず週2日の休みがある場合:完全週休二日制(シフト制)

週休2日制に関するルール

以下のパターンは、「週休二日制」に該当します

1.第二・第四土曜は出勤で休みは日曜のみ。そのほかの曜日は土日休み

2.月の最終週のみ土日休み。そのほかの週は日曜休み

3.土日休みだが毎月第三土曜は出勤

隔週で土日が休みになるなど、月の中で週1日と週2日の休みが混在する際、表記は「週休二日制」となります。冒頭で紹介した基本ルールの通り、「週休二日制とは一年を通して一カ月のうち1回でも週2日以上の休みがあること」ですので、1カ月のうち1週でも週2日休みの週があれば「週休二日制」の表記が可能です。

◆ 上記の例の場合の休日記載例

1.第二・第四土曜は出勤で休みは日曜のみ。そのほかの曜日は土日休み:週休二日制(土日休み/第二・第四土曜は出勤)

2.月の最終週のみ土日休み。そのほかの週は日曜休み:週休二日制(日曜休み+月の最終週のみ土日休み)

3.土日休みだが毎月第三土曜は出勤:週休二日制(土日休み/毎月第三土曜は出勤)

所定休日に休日出勤が発生する場合のルール

現場によって、本来休みであったはずが休日出勤をしてもらう必要が出てくることもあります。こういった事態の発生が想定される場合、休日表記はどのようにすればいいのでしょうか。

結論から言うと、休日出勤は代休・振り替え休日を付与したり、休日手当を付与すれば、休日が減ったとはみなされません。

例えば土・日休みの企業で月に1~2回休日出勤が発生するとしても、振り替え休日または休日手当を付与していれば、完全週休二日制の表記が可能です

この認識を誤って「ウチは休日出勤があるから完全週休二日制とは表記できない」と思っている方が多くいますので、気を付けたいところです。

ある程度の頻度で休日出勤が想定される場合は、以下のように補足文を入れておくと求職者に正確なイメージを伝えることが可能です。

◆ 休日出勤が想定される場合の休日表記例

完全週休二日制(月に1回程度休日出勤が発生する場合があります。その場合、振り替え休日を付与します

完全週休二日制(月に1回程度休日出勤が発生する場合があります。その場合、休日手当を付与します

年間休日数も表記する

求人には週休制のほか、年間休日数も表記する必要があります。

年間休日数は決まっていない場合、前年度の実績でも構いません。

例えば「週休2日制(土・日)、年間休日105日」というように、両方の情報を並べて記載すると、より明確に休日のイメージが伝わります。

なお、求人作成時の法的知識が少なく、分からないことが多い場合は専門家が作成する電気設備業界専門の求人サイトの利用もおすすめです。

完全週休二日制と書かないのはもったいない

週休制のルールをきちんと理解して記載しておきたい理由は、求職者の求人の探し方にあります。例えば「完全週休二日制」を条件に求人を探している求職者がいたとして、「ウチは休日出勤があるから完全週休二日制とは言えないかも…」と誤解したまま求人に完全週休二日制であることを記載せずにいると、求職者が完全週休二日制を条件に求人を絞り込んで検索した際にヒットせず、いい人材に求人が見てもらえない可能性があるのです。そのため、週休制については正しいルールを理解し記載しておく必要があります。

また休みが少ない建設業の求職者にとって「完全週休二日制」という響きは非常に魅力的ですので、該当する企業はPR文に盛り込むなどして待遇の良さをアピールするのも一つの手です。

補足情報として休日出勤の度合いなど自社の実態を説明することも忘れないようにしましょう。きちんと認識を合わせておくことでミスマッチを減らし、自社に合う人材の採用につなげることができます。

正しい理解で採用活動を有利に!

少しややこしい週休制のルール。ですがお休みは求職者にとって大切なポイントのため、条件を設けて求人を探す人も多いです。

自社の週休制について正しい理解をして、採用活動をスムーズに進めましょう!

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