【2020年4月~屋内禁煙へ】現場・事務所での受動喫煙対策はお済みですか?

建設ニュース

どんどん進む禁煙の流れ

今年7月から、病院・学校などで敷地内禁煙のルールが施行されたのはご存知でしょうか?

このルールは「健康増進法」という法律によるもので、屋内はもちろん敷地内の駐車場や通路などの屋外にも適用されたため、今まで一服していた場所でタバコが吸えなくなった…というご経験がある方もいらっしゃるかもしれません。

従業員に喫煙者が多く公共工事が多い企業様は、喫煙場所の確保に苦労しているかもしれませんね。

禁煙の流れはまだまだ進み、2020年4月1日からは会社事務所など普段利用する施設でも新しいルールが施行されます

すでに、事務所の受動喫煙対策はお済みでしょうか?

この記事では建物ごとの喫煙ルールと、2020年4月から施行される会社事務所での喫煙ルールについて解説します。最後に、最大100万円が補助される政府の助成金についてもご紹介するので、まだ対策がお済みでない方はそちらもぜひご覧ください!

◆ こちらの記事では、2020年3月24日に公開された、業界別の禁煙・分煙実施状況をご紹介しています!

建物別、現場での喫煙ルール

前の項目でもご紹介しましたが、 病院や学校などの建物ではすでに敷地内禁煙となっており、屋外の決められた喫煙スペースでしか喫煙ができません

敷地内禁煙のルールが適用されるのは、「 第一種施設 」と区分される、特に健康への配慮が必要とされる施設です。

ここで、建物の区分とルールを確認してみましょう。

現場で喫煙をする際は最低限このルールに沿わなくてはなりません。

職人さんがこのルールを知らず、例えば病院の駐車場などで一服してしまうと法律に反することになり、大ごとにならなかったとしてもお客様からの信用を損なってしまいます

会社から、必ず職人さんへのアナウンスを行っておきましょう。

お客様先のルールを要確認!

法律で定められたルール以外にも、お客様先のルールにも配慮する必要があります。

例えば、病院の敷地内禁煙は法律で決められたルールですが、病院の方針として近くの道路や駐車場に停めた車内での喫煙も禁止としているところもあります。

例:済生会宇都宮病院様のHP
“敷地内の車内喫煙や周辺道路での喫煙もご遠慮ください”との表記があります。

法改正をきっかけに、お客様先の禁煙に対する意識はさらに高まります。

お客様先がホームページに喫煙のルールを掲載している場合もありますので、現場に行く前はホームページの確認を行い、さらに現場でお客様に直接喫煙可能な場所の確認を行っておくといいでしょう。

2020年4月から会社での喫煙はこう変わる

次は会社事務所でのルールについて詳しく解説していきます。

先程もご紹介した図をもう一度ご覧下さい。

会社事務所は、この図の「第二種施設」に該当しています。

第二種施設である会社事務所は2020年4月から屋内禁煙となります。

しかし、屋内に喫煙専用室を設ける場合は、その場所でのみ屋内喫煙も可能です。

具体的に会社事務所で喫煙をしていい場所としてはいけない場所を分けてみましょう。

おさらい:会社事務所での喫煙場所

◎ 喫煙OK:駐車場など敷地内の屋外全般、屋内の喫煙専用室

× 喫煙NG:喫煙以外の目的がある部屋全て(事務所・トイレ・窓辺など)

喫煙専用室って?

「喫煙専用室を設置すれば屋内喫煙OK」と聞いて、「じゃあ、使っていない倉庫を喫煙専用室にしよう!」と考えるのは間違いです。

喫煙専用室には、以下の様な定義があります。

喫煙専用室の条件

1.出入口の風速を毎秒0.2m以上確保

2.たばこの煙が漏れないように壁・天井等によって区画

3.たばこの煙を屋外に排気

4.施設の出入口および喫煙専用室/加熱式たばこ専用喫煙室に法令により指定された標識の掲示

参考:JT様公式サイト 改正健康増進法について

…つまり、充分に排気ができる機能を持ち、区画されたスペースでないと喫煙専用室とは認められないので既存のお部屋で代用するのは難しいと言えるでしょう。

喫煙専用室を設置するにはいくらかかる?

では、会社事務所に喫煙専用室を設けるにはいくらかかるのでしょうか?

2名で利用できる簡易喫煙ブースの金額を調べてみると…

おおよそ、40万円~150万円ほどでした。

また、お部屋をパーテーションで区切って喫煙スペースを設ける方法ですと工事費のみで済みますので、もう少々お安くなるようです。

喫煙スペースの設置には補助金が活用できる!

中小企業であれば、喫煙スペースの整備に補助金を活用することができます。

※ 建設業の場合、労働者が300人以下または資本金3億円以下のどちらかにあてはまっていれば中小企業とみなされます。

この補助金は、受動喫煙を防止するための整備にかかる費用の1/2(上限100万円)を厚生労働省が補助してくれます。

これから喫煙スペースの整備をお考えの方は、ぜひご活用ください!

◆ 補助金名:受動喫煙対策助成金 職場の受動喫煙に関する各種支援事業

※ 厚生労働省公式サイトは こちら

※ 補助金の申請書類を提出し、交付決定が下りたあとに工事を発注した場合のみ補助金が降ります。すでに設置済みの喫煙スペースや工事着手済みのものは補助金の対象となりませんので、ご注意を!

重要なポイント3点をおさらい

今回の記事のポイントは、以下の3点です。

・ 病院や学校など人の健康に配慮すべき施設は、すでに敷地内禁煙スタート!

・ 会社事務所の屋内禁煙は2020年4月以降。屋外か、喫煙専用室でのみ喫煙可。

・ これから喫煙スペースの設置を行う方は、補助金活用の検討を!

以上となります。

変わる喫煙ルールを正しく把握し、吸う人も吸わない人も快適にすごせるよう努めましょう!

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◆ 2020年3月24日に公開された、業界別の禁煙・分煙実施状況をこちらの記事でご紹介しています!

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