職人さんは面接の服装に迷う
電気工事士や施工管理など、現場職の方の採用で面接を実施する際、服装の指定をしているでしょうか?
おそらく、服装について特に言及せずに面接を迎える企業様が多いのではないでしょうか。
しかし、実は転職を考えている現場職の方は面接時の服装に悩んでいることが多いのです。
この記事では、現場職の方に「作業着での面接OK」と伝えておくことで生まれるプラスの効果をお伝えします。
7割の現場職が「面接はスーツで行くもの」と考えている
現場で働く方にちょっとお聞きしたいのですが、転職活動の際、面接ってどんな服装で行きましたか?
— 電工魂 編集部⚡️ (@denkou_spirit) January 27, 2022
※今回は現場職→内勤への転職ではなく、現場職→現場職への転職をした方にお聞きしたいです????♀️
こちらは、電工魂のSNSで職人さんに面接時の服装をアンケートした結果です。
アンケートを見ると、現場で働く方のおよそ7割が「面接はスーツで行った」と回答しています。
現場職の採用にスーツは必要か?
多くの現場職が面接時にスーツを着用していますが、本当にスーツの着用は必要なのでしょうか。
アンケートを実施した際には、実際に働くとなればスーツを着る機会はほとんどないにも関わらず、「面接はスーツ」という風潮に疑問を持っている方も見られました。
このような「形だけのスーツ着用」をなくすため、絶対にスーツで来てほしいという場合以外は「作業着でお越しください」と求職者に伝えることをおすすめします。
少なくとも、自社の面接官がカジュアルな服装で面接する場合は、求職者にも作業着を解禁することをおすすめします。
「作業着でお越しください」を伝えるメリット
現場職の方の面接で作業着を解禁することは、企業にもメリットをもたらします。
◆ メリット1:面接がスムーズに進む
在職中の求職者が面接に来る場合、スーツで行こうと思うと着替えの時間がかかることになります。その結果、面接の時間が遅くなったり、休日しか面接の時間がとれないということが起こります。現場で働いた格好のまま面接に向かえると時間の融通が利きやすくなり、面接がスムーズに進みます。
◆ メリット2:実際に働く姿がイメージしやすい
スーツを着ると、靴や髪型、カバンなどもスーツに合わせたものになり、人となりがつかみにくくなります。普段着ている作業着であれば、入社後現場で働いている姿がイメージしやすいです。
◆ メリット3:リラックスして話せる
普段着ない服装をしていると、服装に引っ張られて緊張してしまう方もいます。いつもの格好で臨むことによって、リラックスした空間を作ることができます。
◆ メリット4:求職者に選ばれやすくなる
現場職の方の中には、「スーツは一応持っているけどしばらく着ていなかったからサイズが合わない」「20代のころに買ったスーツは似合わないから買いなおさないといけないかもしれない」など、スーツを持っていたとしても様々な理由で買いなおしを検討する場合があります。そんな時、作業着・私服での面接OKと伝えておけば、「まずはこの会社に面接に行ってみよう」と選ばれる会社になります。
「作業着OK」を伝えるタイミング
服装について伝えるベストタイミングは2回あります。どちらも記載できる場合は、両方に書いておくことで求職者にも伝わりやすくなります。
求人に書いておく
求人票に「作業着での面接OK」と書いておけば、求職者に広く伝えることができます。
求人の時点で面接時にスーツが要らない会社であることが分かると、求職者にとって応募しやすい求人にもなります。
面接の日程調整の際に伝える
求職者から応募が入ったら、電話かメールで日程の調整をするかと思います。その際にも「作業着でかまいません」と一言伝えておくといいでしょう。求職者にとっても、服装のイメージができると着替えの時間が不要という前提で日程調整をするため、調整がしやすくなります。
なお、求人の書き方を工夫して職人さんの来社ハードルを下げてもなかなか面接に至らない場合は、業界志望の人材が多く集まる電気設備業界専門の求人サイトの利用もおすすめです。
面接官はどんな服を着るべきなのか
求職者が作業着で来る際、面接官はどのような服装をしておくべきなのでしょうか。
結論から言うと、普段スーツを着ていないのであれば、スーツを着る必要はないのではないかと、電工魂は考えます。
作業着で求職者に来てもらった場合に面接官がスーツだと、「やっぱり着替えてくればよかった!」と求職者が慌ててしまう可能性があるため、普段通りの格好で出迎えるのがいいでしょう。
清潔感は大切に、身だしなみは整えておきましょう。
面接をスムーズにするため、ムダな慣習は無くしていい
「面接はスーツで挑むもの」という慣習のせいで求職者に負担がかかったり、面接がスムーズに進まなくなっているのであれば、本末転倒です。現場職の方が自社に適しているか見定めるには、服装以外にも様々な判断ポイントがあるはずです。
ぜひ一度自社の面接スタイルについて考え、スーツが必要ないと思ったら「作業服で結構です」の一言を伝えてみてください。
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