【2023年】第二種電気工事士の合格率まとめ|今年は例年並み

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2023年(令和5年)上期第二種電気工事士の合格率

2023年8月、電気技術者試験センターは、2023年(令和5年)上期に行われた第二種電気工事士試験の合格発表を行いました。

過去7年分の合格率のデータを振り返りつつ、2023年上期の第二種電気工事士試験を総括しましょう。

第二種電気工事士の試験概要

電気工事士は電気工事の作業を行うために必要となる国家資格です。

電気工事士には第二種電気工事士と第一種電気工事士の2種類があり、ここで紹介する第二種電気工事士は入門編の資格。現場での実務経験や学歴等関係なく、誰でも受験することができます(第一種電気工事士も受験自体は誰でもできますが免状取得には現場での実務経験が必要となります)。

第二種電気工事士の試験内容

第二種電気工事士の試験は、まずは電気の知識を問われる学科試験(筆記試験)に挑戦し、合格すると実際に工具を使って作業を行う技能試験を受験することができます。

学科試験(筆記試験)、技能試験の2つに合格して初めて、第二種電気工事士の資格を取得することができます

【2023年版】第二種電気工事士の試験日程

第二種電気工事士の試験は通常年に2回行われており、春の試験が上期・冬の試験が下期と言われてます。2023年の第二種電気工事士の試験日程は、下記の通りです。


第一種電気工事士
第二種電気工事士
上期
第二種電気工事士
下期
学科試験
(CBT方式)
8月24日(木)~9月10 日(日)4月24日(月)~5月11日(木)9月25日(月)~10月12日(木)
学科試験
(筆記方式)
10月1日(日)5月28日(日)10月29日(日)
技能試験12月10日(日)7月22日(土)
または
7月23日(日)
12月23日(土)
または
12月24日(日)
申込受付期間6月19 日(月)~7月6日(木)3月20日(月)~4月6 日(木)8月21日(月)~9月7日(木)
料金(書面)10,900円9,300円9,300円
料金(インターネット)11,300円9,600円9,600円
情報出典:電気技術者試験センター

もっと詳しく試験概要を知りたい方は、こちらの記事でも解説していますのでご覧ください!

2023年(令和5年)上期の第二種電気工事士合格率は、筆記60%技能73%

先日発表された2023年(令和5年)上期第二種電気工事士試験の合格率は、筆記試験で59.9%技能試験で73.2%でした。これは、過去のデータと比較しても例年並みの合格率であると言えます。

今回の第二種電気工事士試験の合格率を過去7年分の合格率と比較してみましょう。

【7年分】第二種電気工事士【筆記試験】の合格率

17年下期18年上期18年下期19年上期19年下期20年上期20年下期21年上期21年下期22年上期22年下期23年上期
受験者数40,73374,09149,18875,06647,200104,88386,41870,13578,63466,45470,414
合格者数22,65542,82425,49753,02627,59965,11452,17640,46445,73435,44542,187
合格率56%58%52%71%58%62%60%58%58%53%60%

【7年分】第二種電気工事士【技能試験】の合格率

17年下期18年上期18年下期19年上期19年下期20年上期20年下期21年上期21年下期22年上期22年下期23年上期
受験者数25,69655,61239,78658,69941,6806,88466,11364,44351,83353,55844,10149,547
合格者数16,28238,58625,79139,58525,9354,66648,20247,84136,84339,77131,11736,250
合格率63%69%65%67%62%68%73%74%71%74%71%73%

*データ出典: 電気技術者試験センター 試験実施状況の推移

*2020年上期筆記試験は新型コロナウイルス感染拡大のため中止。

◆ 合格率のデータからわかること

2023年(令和5年)上期 第二種電気工事士筆記試験の合格率は60%で例年並み。過去7年の中でワースト2位の合格率であった前回2022年下期の合格率(53%)からは7%と大きく上昇した。

2023年(令和5年)上期 第二種電気工事士技能試験の合格率は73%で例年並みここ3年の技能試験合格率は70%台前半で安定して推移している。

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第二種電気工事士の免状を取得できるのは申込者のうち38%だけ!

第二種電気工事士の試験は筆記試験・技能試験2つの合格者内訳がそれぞれ公表されており、どちらも合格率は50%台~70%台前半のため、なんとなく「大半の人が合格する試験」というような印象を持つかもしれませんが、実際のところは違います。

筆記試験・技能試験の両方に合格、または筆記試験免除者で技能試験のみ合格をして資格が取得できる人は意外と少ないのです。

2022年の試験申込者のうち技能試験まで合格した人の割合は38%

・受験申込者(上期・下期計):188,431人

※ うち163,736人は筆記試験申込者。24,695人は筆記試験免除者

・技能試験合格者(上期・下期計):70,888人

・2022年に第二種電気工事士試験に申し込んだ人のうち、技能試験まで合格し第二種電気工事士免状取得の権利を得た人の割合:70,888÷188,431=38%

「受験申込者」という数字の中には「申し込みはしたけど何らかの理由で試験を受けなかった人」も含まれるため、実際に2つの試験に参加した人の合格率とは少々ずれが生じますが、少なくとも資格取得を目指し、お金を払って申し込んだ人たちのなかで資格を手にすることができたのは38%の人のみということになります。

試験に合格した人は、誇っていいでしょう。

会社や周囲に第二種工事士を取得した人がいる方は、ぜひ「おめでとう!」とお祝いの言葉をかけてください!

*データ出典:電気技術者試験センター 試験実施状況の推移

第二種電気工事士の試験を受けた方・これから受ける方へ

2023年に第二種電気工事士の試験を受けた方、忙しい中での勉強大変お疲れさまでした。

合格したら、免状の申請手続きを経ていよいよ有資格者。資格によって、お仕事や趣味・就職などがよりよいものになることを祈っています!

今回の試験に残念ながら合格できなかった方、またこれから受験を検討している方は、ぜひ次回のチャレンジにむけコツコツと試験対策に取り組んでください!

合格率が意外と低い試験ですから、一度や二度の失敗は普通です。めげずに頑張りましょう!

第二種電気工事士の出題傾向もまとめています!

以下の記事では、第二種電気工事士の筆記試験、技能試験別に出題の傾向や効率的に得点アップするコツをまとめています。これから第二種電気工事士の試験にチャレンジする方は、参考にしてみてくださいね!

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