新型コロナで建設業の採用どうする?正社員採用5年ぶり低迷も

職人採用のコツ

5年ぶりの低水準

今年2月、帝国データバンクが出した調査によると、2020年度に正社員の採用を考えている企業は全体の59.2%

これは、前年と比べて5.0ポイントの減少。「売り手市場」と言われていた採用が実に6年ぶりの低水準となりました。

出典:帝国データバンク|2020 年度の雇用動向に関する企業の意識調査

新型コロナの影響で業績の悪化が予想され、企業が採用に慎重な姿勢になっていることが伺えます。

新型コロナが建設業に与えた影響

建設業に話を限定すると、影響を受けた主な工事は以下の2つです。

・延期になった公共工事(特に一斉休校の決まった学校など)

中国からの部材の輸出が滞り、工事が遅れてしまう民間工事

民間工事では、特にトイレやキッチンなど住宅設備に使う部品を中国に依存しており、生産ラインの滞りにより「新築住宅の工事/リフォーム工事」が進まないという影響が多く見られます。

建設業にも悪影響

東京商工リサーチの調査によると、新型コロナの影響で業績に「すでに影響が出ている」と答えている建設業は、全体の35.31%。「今後出る可能性がある」が54.95%影響なしが9.74%です。

出典:東京商工リサーチ| 第2回「新型コロナウイルスに関するアンケート」調査

建設業界は、手掛ける現場により新型コロナの影響を受ける/受けないがくっきりと別れる業界と言えるでしょう。公共工事や住宅設備工事などを手掛ける企業では工事が延期になり人が余ってしまい、それ以外の企業では慢性的な人手不足により「何も変わらず、忙しいまま」という状態が続いているため、体感はかなり違うはずです。

採用、どうする?

このような状況を踏まえて、自社の正社員採用をどうするべきか考えている企業様もいらっしゃるかと思います。

結論から言えば、「業績への影響がない」と判断している企業様は、採用活動を自粛することなく継続するべきでしょう。

むしろ、いままで人材の獲得ができなかった企業様にとっては、採用を控える企業の分、人材を獲得できる可能性が高いと捉えることもできます。

現時点で業績に影響が出ている企業様や、今後の影響が見込まれる企業様は、新型コロナによって現場の必要人数が減る可能があるかどうかを判断し、採用方針についてもう一度計画を立て直してみてください。

現在、国内・国外問わず「自粛」ムードが蔓延しています。ですが採用活動を自粛すると、求職者にとっても痛手となります

現に最近では、「内定先が決まっていたのに、コロナを理由に取り消された」というニュースも多く報道されています。

そして、「内定取り消しの求職者を救うために、採用枠を増やす」という取り組みを行っている企業は、ニュースでも肯定的に報道されています。

このことからも、業績に影響のない企業様であれば採用活動を自粛せず、継続するべきだと考えていいでしょう。

採用活動には、職人が多く集まる電気設備業界専門の求人サイトの利用もご検討ください。

面接には工夫を!

さて、前項で「業績に影響のない企業は採用活動を自粛するべきではない」と書きました。

しかしながら、ここでひとつ注意していただきたいのは面接をどのように行うかという点です。

通常であれば、求職者に会社まで来てもらって、対面で面接をする企業様がほとんどかと思います。

しかし、大手企業や新型コロナに対する予防の意識が高い企業は、続々とオンライン面接を導入しています。

オンライン面接とは

オンライン面接とは、一言でいうと直接会わずにインターネットで面接を実施することです。

インターネットを活用した面接は感染拡大を防ぎ、求職者と自社の社員を守ることにもつながります。

オススメのオンライン面接

では、オンライン面接におススメのサービスをいくつかご紹介します。

◆ ZOOMミーティング

携帯またはパソコンを使って、相手とビデオ通話ができます。

利用者は登録必須ですが、無料で使うことができます。

よく通話で使うLINE(ライン)との違いは、相手はURLを送ってもらうだけで通話ができること。友達申請などでつながらなくてもビデオ通話ができるというお手軽さにあります。

弊社でも、他社とのウェブ会議の際に使用しています。

携帯でもパソコンでも使えるので、現場が忙しい在職中の転職者にとってはわざわざ会社に足を運ばなくても面接を受けられるので喜ばれるかもしれません。

公式サイトは こちら

◆ Whereby

こちらは、弊社で実際にウェブ面接をする際に使っている無料のツールです。

先ほど紹介したZOOMと同じように、友達申請などでつながらなくてもビデオ通話ができるという点で求職者にとってお手軽なツールです。

大人数で使用した際、通信が不安定になったこともありますが、1対1でする面接であれば問題なく使用できるかと思います。

公式サイトは こちら

◆ LINE

多くの方が利用している無料通話アプリです。

使い慣れている人が多い分、操作がしやすいというメリットがあります。

友達登録をする際は、個人のアカウントで求職者とつながるよりも、新しく会社の採用アカウントを作ることをおススメします。

面接を工夫すれば、採用活動に自粛は不要!

ここまでの情報をまとめると、

・建設業が新型コロナによって影響は手掛ける工事によってばらばら。公共工事や住宅工事には影響も

・業績に影響がなく採用を考えているのでいるのであれば、採用活動の自粛は不要

・面接のみ、オンライン面接を取り入れて感染拡大防止に努める

以上となります。

インターネットを利用した面接のツールが多く出ています。ぜひ、うまく活用してくださいね!

参考リンク

◆ 帝国データバンク:2020年度の雇用動向に関する企業の意識調査

◆ 東京商工リサーチ:第2回「新型コロナウイルスに関するアンケート」調査

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